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セリエAの2021夏の移籍市場は監督人事が定まってから本格化?

 5月23日に行われたセリエA第38節を以って 2020/21 シーズンが終了し、各クラブでは来季を見据えた動きが始まっています。ただ、本格化するのは来季の監督人事が定まってからでしょう。それだけ上位勢の監督人事が不透明だからです。

画像:来季の監督人事が注目されるユベントス

 2020/21 シーズンのセリエAを上位で終えたチームの “現監督” は下表のとおりです。

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表: セリエA上位勢の監督人事
クラブ名 2020/21 2021/22
インテル コンテ
【-2021/22】
コンテ
ミラン ピオーリ
【-2021/22】
ピオーリ
アタランタ ガスペリーニ
【-2021/22】
ガスペリーニ
ユベントス ピルロ
【-2021/22】
(ピルロ)
ナポリ ガットゥーゾ
【退任】
コンセイソン?
クラブ名 2020/21 2021/22
ラツィオ インザーギ
【-2020/21】
(インザーギ)
ローマ フォンセカ
【契約満了】
モウリーニョ
サッスオーロ デ・ゼルビ
【契約満了】
サンプドリア ラニエリ
【契約満了】
ジャンパオロ?
ベローナ ユリッチ
【-2022/23】
※ 退任の噂

 

 まず、続投確実なのはアタランタのガスペリーニ監督とミランのピオーリ監督でしょう。この両監督はクラブ側に切る理由がなく、解任しようものなら大きな反発が起きるからです。

 インテルのコンテ監督は成績不振を理由に解任されることはありません。しかし、野心家のコンテ監督がクラブにさらなる支出を突きつけて喧嘩別れとなる可能性はあるだけに不確定要素を抱えている状況にあります。

 一方でロンバルディア州以外の上位勢に目を向けますと、来季の監督が決まっているのはローマだけです。

 ユベントスはピルロ監督の去就が不明のままであり、ラツィオは今季で契約が満了するインザーギ監督は(コロナ陽性により隔離を理由に)契約書へのサインが終わっておらず退任の可能性が徐々に高まっています。

 監督人事が決まらないことにはチーム作りを先行しても徒労に終わるケースがほとんどですから、まずはユベントスを含む上位勢の監督人事が完了しない限りはイタリア国内での移籍市場が本格化することはないと言わざるを得ないでしょう。

 

 ユベントスに関してですが、5月27日(木)に親会社である Exor の株主総会が控えています。この時に何らかの言及があるはずですから、今週中には来季の方向性が見えてくるものと予想されます。

 まずは「ユベントスのフロント陣の去就がどうなるのか」です。その上で「来季の監督人事」と「移籍市場での動き」に注目です。