暦の上で 2022/23 シーズンが始まり、セリエAに所属するチームの監督の顔ぶれもほぼ確定しました。2022年7月3日時点でのセリエAの監督は以下のとおりです。

■ 昨季のトップハーフ勢ではベローナだけが監督交代
2021/22 シーズンを上位で終えた10チームと監督の顔ぶれは下表のとおりです。
クラブ | 監督 | 備考 |
---|---|---|
ミラン | ピオーリ | 来季で満了する現行契約の延長交渉へ |
インテル | インザーギ | 2024年まで契約延長 |
ナポリ | スパレッティ | 会長の意向次第 |
ユベントス | アッレグリ | 会長からの信頼あり |
ラツィオ | サッリ | |
ローマ | モウリーニョ | |
フィオレンティーナ | イタリアーノ | 2025年まで契約延長 |
アタランタ | ガスペリーニ | オーナー交代が懸念材料 |
ベローナ | シオフィ (前ウディネーゼ) |
トゥドール監督が退任 |
トリノ | ユリッチ | 2年目のシーズン |
監督交代が起きたのは9位ベローナのみ。トゥドール監督とフロント陣の間に齟齬が生じたことで5月末の時点で「監督交代が濃厚」と見られていたため、サプライズとは言えないでしょう。
トゥドール監督の後任にはウディネーゼを躍進させたシオフィ監督が就任しました。
ベローナを除く上位勢では監督交代は起こらず。契約延長に至ったチームが散見されるため、どのチームも 2021/22 シーズンからの継続性を活かしたチーム作りをすることになると予想されます。
■ ボトムハーフ勢も新監督の顔ぶれが定まる
2021/22 シーズンを下位で終えた7チームおよびセリエBからの昇格組と監督の顔ぶれは以下のとおりです。
クラブ | 監督 | 備考 |
---|---|---|
サッスオーロ | ディオニージ | 2年目のシーズン |
ウディネーゼ | ソッティル (前アスコリ) |
シオフィ監督が退任 |
ボローニャ | ミハイロビッチ | 契約最終年 |
エンポリ | ザネッティ (前ベネチア) |
アンドレアッツォーリ監督が退任 |
サンプドリア | ジャンパオロ? | 今夏で契約満了 |
スペツィア | ゴッツィ (元ウディネーゼ) |
T・モッタ監督が退任 |
サレルニターナ | ニコラ | 2024年までの新契約 |
レッチェ | バローニ | |
クレモネーゼ | アルビーニ (前ペルージャ) |
ペッキア監督が電撃辞任 |
モンツァ | ストロッパ |
寝耳に水だったのは昇格組のクレモネーゼからペッキア監督が電撃辞任をしたことでしょう。ただ、クレモネーゼはセリエBのペルージャからアルビーニ監督を引き抜き、急場を凌いでいます。
契約満了で指揮官が退任したエンポリは同じシステムで結果を残したザネッティ監督をエンポリから招聘するなど後任を的確に指名しています。
監督人事の顔ぶれはイタリア・メディアが報じていた内容から大きく外れるものではなかったため、動きは激しかったものの “波の高さ” は穏やかだったと言えるでしょう。
週明けからは各チームがシーズンインを行います。ユベントスが保有する若手有望株の所属先も決まって行くことになるため、どのチームで研鑽を積むのかが注目点になると思われます。