『ラ・スタンパ』によりますと、ユベントスのマッケニー選手らが新型コロナ感染拡大を防止するためのプロトコルに反する形で夜間帯にパーティーを行っていたとのことです。そのため、該当選手は懲戒を理由にダービー戦を欠場する可能性が浮上しています。
イタリアでは（イギリスで発見された）変異株の影響で新型コロナ陽性反応者数が増加。トリノがあるピエモンテ州でも規制が強化され、夜間に大勢での会合が禁じられる状況となっています。
その中でマッケニー選手宅で会合が行われ、22時以降に10名以上が滞在していたとのこと。この部分が当局のプロトコルに抵触し、罰金の対象となりました。
しかし、問題はこれで終わらず。その会合にはディバラ選手とアルトゥール選手も出席。そのため、計3選手がクラブから懲戒を科され、今週末のトリノ・ダービーは欠場が有力視されるという状況になっています。
この問題で面倒なのは「ガバナンスの欠如による規律違反」と「新型コロナ感染防止策のプロトコル違反」が絡み合っていることでしょう。
会合に出席した3選手が規律に違反をしたことは紛れもない事実です。したがって、規律違反に対する懲戒を科すことに正当性はあります。
ところが、マッケニー選手とディバラ選手は新型コロナの罹患・回復歴がある訳ですから「『免疫パスポート』を保持している」と見なすことが可能です。要するに「なぜプロトコルを守る必要があるのか」と科学的見地から疑問が呈される状況にあるのです。
毎年のように罹患・発症するなら、風邪やインフルエンザと同じと見なされるでしょう。ですから、「クラブが求める規範に基づく行動をしなかった」との理由を全面に押し出した処分が下されることになると予想されます。
本件についてはトリノ・ダービーを控えるピルロ監督に対して質問が出ることでしょう。前日会見でピルロ監督が何を語るのかにも注目です。
