『トゥット・スポルト』によりますと、ユベントスが今冬の移籍市場でケディラ選手の放出に再度挑戦するとのことです。「ボランチの補強」が喫緊の課題となっているチームは少ないため、移籍が成立する可能性は低いでしょう。
ケディラ選手はピルロ監督の構想に入っていないことは2020年夏の時点で告げられていました。ただ、現行契約が残り1年でコロナ禍によって移籍市場が冷え込んでいたため、選手が移籍に踏み切るメリットはありません。
そのため、ケディラ選手はユベントスに残留。高年俸の選手を夏に放出できなかったクラブは登録外とし、“冷戦” に突入することになりました。
ユベントスは今冬の移籍市場で「ケディラ選手の放出」に動くと見られていますが、移籍を成立するために必要不可欠である『選手の意向』と『移籍先クラブ』に大きな変化はありません。
トゥット紙はプレミアリーグのエバートンをケディラ選手の移籍先に上げているものの、エバートンの中盤 MF 陣は間に合っています。(アラン、ドゥクレ、A・ゴメス、デイビース、デルフとボランチは5選手を擁する陣容)
したがって、今冬にケディラ選手を獲得する必要性は少ないと言えるでしょう。プレミアリーグ方面で言うなら、「トッテナムの方がエバートンより中盤はやや手薄」という状況にあるからです。
また、「シュトゥットガルト復帰」の可能性も噂されていますが、この場合は「来夏(= ユベントスとの契約満了後)」となるでしょう。今シーズンで選手キャリアを終える決断をしない限り、この選択肢が採られる見込みは少ないと考えられます。
チーム総年俸を削減することが不可避となっているユベントスのフロント陣が上手く帳尻を合わせる動きを今冬の移籍市場ですることができるのかに注目です。