『トゥット・スポルト』によりますと、稼働率の低さからユベントスが放出を考えているラムジー選手の移籍に関する動きが停滞しているとのことです。MF 陣は余剰人員が出ているだけに補強戦略への影響も出る恐れがあると言えるでしょう。

ラムジー選手は1990年12月生まれの30歳。2019年夏にフリーでアーセナルから加入したものの、ユベントスでの在籍2年間は筋肉系の負傷に悩まされて稼働率が低い状態にあります。
年俸水準がチームでも高い上、出場時間が1500分ほどでは放出対象となるのは止むを得ません。
ヨーロッパのビッグクラブはコロナ禍による無観客試合で収入が激減している状況ですから、「コストパフォーマンスへの評価」はよりシビアになるでしょう。だから、ユベントスもラムジー選手の放出に奔走しているのです。
しかし、“コロナ禍前にユベントスと締結されたラムジー選手の給与水準” に匹敵する年俸をオファーするクラブは存在するとは想像できません。この点が放出を妨げる最大の要因でしょう。
ユベントスはサッスオーロからロカテッリ選手を獲得することに本腰を入れていますが、これは MF が1人増えることを意味します。
ユベントスの登録枠に余裕はないため、放出が進まない状況での選手の獲得は余剰人員を生むことになります。したがって、この部分をどう評価するかで補強戦略の動きにも影響が出ることになるでしょう。
アッレグリ監督が「負傷がちでフル稼働が期待できないラムジー選手」や「適応面が未知数のアルトゥール選手」をどのように査定するのか。その評価を受けてクラブが移籍市場でどう振る舞うのかに注目です。