『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によりますと、今夏の移籍市場でバイエルン・ミュンヘンに駆け込み移籍したドウグラス・コスタ選手の完全移籍の可能性が低くなっているとのことです。
ユベントスにとっては頭の痛い問題と言わざるを得ないでしょう。
D・コスタ選手は1990年9月生まれの30歳。ユベントスとの契約は2022年夏までですが、怪我がちのために序列が低下しており、今夏の移籍市場でバイエルン・ミュンヘンに期限付き移籍で復帰しました。
大会名 | 試 | 得点 | 時間 | |
---|---|---|---|---|
バイエルン (出場時間率:32.5%) |
ブンデス | 7 (2) | 1 (1) | 211' |
UEFA CL | 6 (2) | (2) | 226' | |
DFB杯 | 1 (1) | 0 | 61' | |
合計 | 14 (5) | 1 (3) | 498' | |
全試合 | 17 | ー | 1530' |
ただ、思うように出場機会を確保できていないことが実情です。
D・コスタ選手が(冬季中断期間前までに)バイエルンで積み上げた出場時間は498分。これは同じポジションのジャマル・ムシアラ選手(17歳)の516分を下回る数値です。
このことから、D・コスタ選手の序列は「ウィンガーの4番手を争う立場(= 実質的には5番手)」と言わざるを得ないでしょう。この状況はユベントスにとっても好ましくありません。
ユベントスは「コストパフォーマンスが芳しくないD・コスタ選手」を手放したいのは公然の秘密です。ただ、獲得に多額の移籍金を費やした上、アッレグリ監督を解任した際に売り時を逸したことで選手が “穀潰し” と化していることは否めません。
バイエルンで本来のパフォーマンスを見せてくれれば、バイエルンが買取に踏み切らなかったとしても売却先を見つけることは難しくなかったでしょう。
ところが、2020/21 シーズン前半戦でD・コスタ選手が見せた出場成績では買い手が現れることはあまり期待できません。
そのため、ユベントスが不良債権の処理に直面せざるを得ない状況になると予想されます。コロナ禍でクラブ収益に大きな打撃を受けていることを考えると、厳しい状況は避けられないと思われます。
ユベントスのフロント陣が難局にどう対処するのかに注目です。