ユベントスは公式サイト上でドウグラス・コスタ選手が1年間の期限付き移籍でバイエルン・ミュンヘンに加入したと発表いたしました。なお、買取オプションなどは付随していない形態となっています。
D・コスタ選手は1990年9月生まれの30歳。バイエルン・ミュンヘンから2017年夏に期限付き移籍で加入し、翌2018年には完全移籍となったブラジル代表のウィンガーです。
持ち味は急加速と急ブレーキを活かしたドリブル突破で、サイドで圧倒的な存在感を発揮できる選手と言えるでしょう。
しかし、これは「選手を起用できた場合」の話です。実際には筋肉系のトラブルが頻発し、2018/19 シーズンの時点でアッレグリ監督(当時)が放出に向けた動きを本格化させるような状態でした。
サッリ監督の下でも負傷癖が続きましたし、ピルロ監督の下では序列が下がってしまったことは否めません。だから、環境を変える決断をしたのでしょう。
D・コスタ選手の新天地となるのは古巣のバイエルン・ミュンヘンです。
昨季のバイエルンはインテルからペリシッチ選手をレンタルしていましたが、買取交渉でインテルと折り合いが付かずに退団。マンチェスター・シティから獲得したサネ選手はひざの負傷を再発とウィンガーが不足状態にありました。
そのため、チームを良く知る実力者のD・コスタ選手に白羽の矢が立ったのでしょう。移籍形態は「買取オプションが付随しない期限付き移籍」ですから、バイエルンの負担は実質的に年俸分だけです。
D・コスタ選手のユベントスとの現行契約は2022年までですし、好パフォーマンスを見せた場合は「適性金額での獲得オファー」を出す考えなのだと考えられます。一方、ユベントスは「残りの減価償却費を上回る移籍金を得られる活躍」をしてくれることを望むだけです。
D・コスタ選手が負傷癖をミュンヘンで脱するような活躍を見せることができるのかに注目です。