『メディアセット』などが「ユナイテッド退団を目論むポグバの移籍先はユーヴェか?」との趣旨の記事を掲載しています。ただ、コロナ禍での “厳冬” が予想されるため、代理人であるライオラ氏の思惑どおりに進む可能性は少ないでしょう。
ポグバ選手はマンチェスター・ユナイテッドと2022年までの現行契約がありますが、モチベーションの低さが批判されるなど「退団」に向けた動きが再び活性化しています。
代理人のライオラ氏が「退団希望」を公言するなど動きを本格化させていることは否定しようのない事実です。ただ、問題なのは「コロナ禍の関係でビッグクラブが巨額の移籍金を用立てる見通しが極めて少ないこと」です。
ユナイテッドは「移籍金の適正金額が支払われるなら移籍容認」の姿勢を採るでしょう。ところが、(ポグバ選手の意中のクラブである)レアル・マドリードは獲得に動く可能性は低く、次善策として「ユベントス復帰」を画策していると思われます。
しかし、問題なのは「ユベントスの金庫に資金がほぼない」ことです。
ユベントスの現フロント陣は “素人同然” ですから、ポグバ選手復帰に前のめりになるでしょう。ですが、近年のクラブ決算は赤字続きで今夏の移籍市場では「総人件費の削減」に躍起になりました。
ポグバ選手の現年俸額は『ディバラ選手の要求額』よりも多いため、その額を捻出する余力はありません。また、MF 陣はラムジー・ラビオ・アルトゥール・ベンタンクールと人材面で困ってはいません。
そのため、代理人からの売り込みは「戦力は間に合っている」とお断りすることが必要と言えるでしょう。
ユベントスの場合は「センターバックの陣容をどうするのか」が1月の移籍市場でのポイントです。キエッリーニ選手が怪我でほとんど稼働できていないのですから、DF 陣をテコ入れが優先事項になるからです。
パラティーチ CFO を始め、フロント陣がチーム編成をどのように修正するのかに注目です。