ユベントスが獲得を目指す選手と代理人契約を締結しているミノ・ライオラ氏がユベントスのクラブ訪問をしたことで『トゥット・スポルト』が一面で報じていますので該当する選手の状況を整理することにしましょう。
■ ユベントスが保有権を持つライオラ氏の顧客選手
ライオラ氏に代理人を依頼しているユベントスが保有権を持つ選手の状況は以下のとおりです。
- DF: デ・リフト(21)
- 2024年夏までの契約
- 非売品だが、CL出場権を逃した場合は別
- MF: ベルナルデスキ(27)
- 2022年夏までの契約
- 「売却先を探すべき」と通告されている可能性あり
- DF: ルカ・ペッレグリーニ(22)
- 2023年夏までの契約
- 今季はジェノアに期限付き移籍中だが負傷で長期離脱
- 来季に主力として計算するのはリスキー
少なくとも、ベルナルデスキ選手の移籍先を探すよう通告はされているでしょう。ライオラ氏は「ユベントスにまだ貢献できる」と昨夏に発言したものの、ピルロ監督が『続投』となっては状況が悪いままだからです。
また、ペッレグリーニ選手は『ユベントス側の評価次第』で「選手のためになる期限付き移籍先」を探す必要が生じるため、ユベントスのクラブオフィスを訪問する理由は多くあると言えるでしょう。
■ ユベントスの獲得候補として名前が上がるライオラ氏の顧客選手
ユベントスが保有権を持つライオラ氏の顧客ではメディアは記事にすることは簡単ではありませんが、獲得候補であれば話は別です。主な候補としては以下の選手でしょう。
- GK: ドンナルンマ(22)
- 現行契約は今夏まで
- 懸念1: 正 GK シュチェスニーの処遇
- 懸念2: 高給+兄アントニオ
- DF: ロマニョーリ(26)
- 2022年夏までの契約
- ベルナルデスキとの交換トレード?
- MF: ポグバ(28)
- 2022年夏までの契約
- ディバラなどとの交換トレード?
- FW: ケーン(21)
- 現行契約はエバートンと2024年まで
- 期限付き移籍先の PSG は完全移籍に前向き
- 選手が「復帰」を熱望しない限り難しい状況
ユベントスのフロント陣が好む選手を顧客としてライオラ氏が顧客として抱えていることは事実でしょう。
ただ、ユベントスはコロナ禍の前からクラブの財務状況は思わしくないため、多額の移籍金を用意することは困難です。したがって、『交換トレード』や『選手自身の強い意向』などを駆使して支出を抑えることが絶対条件となります。
今季は「チャンピオンズリーグ出場権争い」をしている状況ですから、ライオラ氏との間で交渉を行ったとしても水面下に留まると考えられます。監督やフロント陣に解任のリスクがありますし、交渉が “ご破算” となる可能性が現実にあるからです。
移籍市場での動きが本格化する際にどのような環境となっているのかに注目です。