『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によりますと、2022年に現行契約が満了するディバラ選手の契約延長交渉が暗礁に乗り上げているとのことです。交渉が平行線のままですから、時間切れになる可能性は十分にあると言えるでしょう。
ディバラ選手は1993年11月生まれの26歳。2017年4月に2020年夏までの契約延長をしており、次が「キャリア最後の大型契約」となる可能性が高い状況にあります。
ユベントスと選手は互いに「延長」の考えを持っているのですが、「年俸」で折り合いが付いていません。
(コロナ禍による大赤字を計上している)クラブ側は「現状維持または微増」に留めたい立場ですし、一方のディバラ選手は「(最低でもデ・リフト選手の年俸を上回る)エースに相応しい水準」を要求しています。
どちらも譲る気は見られないため、時間切れの可能性はあると言えるでしょう。
ちなみに、ユベントスに所属する選手で 2020/21 シーズンに高給を得ている選手は下表のとおりです。
Po | 選手名 | 推定年俸 | 契約期間 |
---|---|---|---|
FW | ロナウド | 3100万ユーロ | 2022 |
DF | デ・リフト | 800 (+400) 万ユーロ | 2024 |
FW | ディバラ | 730万ユーロ | 2022 |
MF | ラムジー | 700万ユーロ | 2023 |
MF | ラビオ | 700 (+200) 万ユーロ | 2023 |
DF | ボヌッチ | 650万ユーロ | 2024 |
ロナウド選手の去就に関する報道が盛んに出るようになったのは「ロナウド選手もディバラ選手と同じく2022年に現行契約が満了するから」です。
今季終了時の2021年夏に『延長』か『売却(による現金化)』のどちらかを “決断した上で動く” 必要がありますし、昨夏の段階で累積赤字を溜め込んでいたために売却益が不可欠なユベントスが「選手放出に踏み切らざるを得ない」と見られるのは当然です。
そのため、ユベントス側は交渉相手に足元を見られることになるでしょう。
崩れた状態の年俸バランスはどこかで是正することは不可避です。誰がどのタイミングで是正に乗り出すことになるのか。ディバラ選手の去就とともに注目です。