ユベントスが公式サイト上で2020年夏にクラブが関係した移籍市場での動きを掲載していましたので、トップチームでのプレー歴がある選手の移籍に関してまとめました。
■ トップチームが関する移籍
ユベントスのトップチーム登録の選手が関係する移籍は下表のとおりです。
〜2020年6月末 | |
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MF: ピアニッチ | 6000万ユーロでバルセロナに完全移籍 |
MF: アルトゥール | バルセロナから7200万ユーロで獲得 |
MF: ムラトーレ | 700万ユーロでアタランタに完全移籍 |
2020年7月〜 | |
MF: マテュイディ | 契約を前倒しで終了 |
MF: マッケニー | レンタル料450万ユーロでシャルケから期限付き移籍 |
GK: ペリン | ジェノアに期限付き移籍 |
DF: ロメロ | アタランタに2年間の期限付き移籍。買取オプションが付随。レンタル料は200万ユーロ |
FW: イグアイン | 契約を前倒しで終了 |
FW: ピアツァ | ジェノアに期限付き移籍 |
FW: モラタ | アトレティコから期限付き移籍で獲得。レンタル料は1000万ユーロ。買取オプションが付随 |
DF: ペッレグリーニ | ジェノアに期限付き移籍 |
DF: ルガーニ | スタッド・レンヌに期限付き移籍 |
MF: マンドラゴラ | ウディネーゼから1070万ユーロで獲得し、ウディネーゼに期限付き移籍 |
DF: デ・シリオ | リヨンに期限付き移籍 |
FW: D・コスタ | バイエルン・ミュンヘンに期限付き移籍 |
FW: キエーザ | フィオレンティーナから2年間の期限付き移籍で加入。レンタル料は2年1000万ユーロ。特定条件を満たせば買取義務、オプションも付随 |
MF: ニコルッシ | パルマに期限付き移籍。買取オプションが付随 |
トップチームは今夏に4選手を放出。一方で獲得は期限付き移籍を含めて4選手となっています。クラブ経営的には「売却による現金化」ができれば理想でしたが、コロナ禍の影響による『買い手市場』だったために期限付き移籍が限界でした。
それでも「余剰人員を抱えたままでのシーズンイン」は回避できましたから、昨夏よりはマシだと言えるでしょう。
■ ユベントスのトップチーム登録選手(2020年10月6日現在)
なお、ユベントスのトップチーム登録選手は下表のとおりです。
クラブ育成選手(残り3枠) 協会育成選手(残り0枠) |
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1 | 2 | 3 |
GK(3選手) | ||
1: シュチェスニー | 31: ピンソーリョ | 77: ブッフォン |
DF(7選手) | ||
3: キエッリーニ | 4: デ・リフト | 12: A・サンドロ |
13: ダニーロ | 16: クアドラード | 19: ボヌッチ |
28: デミラル | ||
MF(8選手) | ||
5: アルトゥール | 6: ケディラ | 8: ラムジー |
14: マッケニー | 25: ラビオ | 30: ベンタンクール |
33: ベルナルデスキ | 44: クルゼフスキ | |
FW(4選手) | ||
7: ロナウド | 9: モラタ | 10: ディバラ |
22: キエーザ |
トップチームは総勢22選手。昨年より2選手少ない状態で移籍市場の閉幕を迎えました。昨季はチャンピオンズリーグの登録でゴタゴタ劇が起きる失態を演じましたから、それを回避しただけでも「成長があった」と言えるはずです。
ちなみにフラボッタ選手やポルタノーバ選手はBチーム登録の選手ですから、表には含めていません。
メンバー的には「ピルロ監督が攻撃陣をどのような配置にして、誰をどのポジションで使うのか」が注目点です。
攻撃陣は「FW の4選手」と「MF 扱いの3選手(= ラムジー、ベルナルデスキ、クルゼフスキ)」が該当するため、バランスを見出すことが必要となるでしょう。
余談になりますが、今夏の移籍市場でユベントスは選手層の平均年齢が27歳にまで若返りました。これは30代の選手を放出し、20代前半の選手を(期限付き移籍を含めて)獲得したことが理由です。
ピルロ監督が新加入選手を上手く活用し、チームを躍進させることができるのかに注目です。