NO JUVE, NO LIFE!!

- FINO ALLA FINE - ユベントス関係のニュース記事を扱うサイト

ユベントス、“現行契約中のトップチーム昇格が難しい選手” との関係清算も今夏の移籍市場での課題に

 ナポリの SD として辣腕を振るったクリスティアーノ・ジュントーリ氏が仕事に着手した(※ クラブから就任の公式発表は現時点でない)と報じられているユベントスですが、余剰人員の整理はマスコミ報道以上にする必要があります。

 「この任務を誰の職責で実施するのか」も今夏の移籍市場での注目点になるでしょう。

PR

 

完全移籍での選手層のスリム化が求められるトップチーム

 イタリアメディアが報じる「整理が必要となるユベントスの余剰人員」は下表の選手たちでしょう。

表: ユベントスが保有権を持つ選手
Po 名前 年齢 契約 残存簿価
MF ロヴェッラ 21 '26年夏 €14m
DF カンビアーゾ 23 '27年夏 €8.1m
MF ニコルッシ 23 '26年夏 €0.5m
DF デ・ヴィンテル 21 '26年夏 €0.6m
MF ラノッキア 22 '26年夏 €1.5m
Po 名前 年齢 契約 残存簿価
FW ピアツァ 28 '24年夏 €1.8m
MF アルトゥール 26 '25年夏 €32.6m
MF マッケニー 24 '25年夏 €10m
DF ペッレグリーニ 24 '25年夏 €7m
MF ザカリア 26 '26年夏 €6.9m
DF フラボッタ 24 '26年夏 €1m

 名前が出ているのは「現行契約中にトップチーム入りの可能性がある若手有望株」と「ユベントスのトップチームで一定の出場試合数を記録している中堅選手」です。

 いずれの選手たちも 2022/23 シーズンにユベントスから他クラブに期限付き移籍をしていました。

 ただ、2023/24 シーズンは『イタリア国外への期限付き移籍』は「昨季より1枠減少した7枠」と FIFA の規則で定められています。そのため、完全移籍の形で選手層をスリム化することが求められることになるでしょう。

 この部門での編成責任者はジュントーリ氏(とマンナ SD 代行)になるはずです。

 

“Bチーム発足当初に確保した即戦力選手の処遇” が課題に

 問題となるのは「現行契約中にユベントスのトップチーム入りが現実的ではない(セリエBやセリエCでプレーする)中堅選手の存在」です。

表: Bチームから貸し出されていたユベントスが保有権を持つ選手
Po 名前 年齢 契約 残存簿価
DF デル・ファブロ 28 '23年夏 -
DF レオ 21 '23年夏 -
DF フィウマーノ 20 '23年夏 -
GK ゴーリ 27 '24年夏 €0.8m
GK デル・ファヴェロ 25 '24年夏 €0.1m
FW デル・ソーレ 25 '24年夏 €0.2m
DF ムレ 24 '24年夏 €0.6m
MF ペーテルス 24 '24年夏 €0.7m
DF ミネッリ 23 '24年夏 €0.7m
FW A・マルケス 22 '24年夏 €1.9m
Po 名前 年齢 契約 残存簿価
FW オリビエリ 24 '25年夏 €0.7m
DF デ・マリノ 23 '25年夏 €0.6m
FW ルンゴイ 23 '25年夏 €1.6m
FW F・コレイア 22 '25年夏 €4.3m
FW イハッタレン 21 '25年夏 €1m

 この条件を当てはまっているのは「Bチーム(≒ U-23)発足当初の助っ人選手」か「交換トレードによるキャピタルゲインでユベントスが保有権を獲得した選手」のどちらかがほとんどです。

 2023年6月30日時点での減価償却費の残高(=残存簿価)は100万ユーロを上回っている選手の方が例外であり、「期限付き移籍で貸し出されている選手が約30人」となれば黙認することは困難です。

 今後もBチームからプリマヴェーラ上がりの選手がコンスタントに輩出されることを考えると、「Bチームが外部から獲得する選手への目利きと獲得選手数」が重要になるでしょう。

 この仕事の責任者は昨季までセリエBのピサで SD をしていたC・キエッリーニ氏になると思われます。「クラブ全体でのプロ選手契約を有する選手のスリム化」という課題を上手く遂行できるのかに注目です。