『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によりますと、アタランタがクリスティアン・ロメロ選手の獲得に興味を示しているとのことです。ただ、移籍金で折り合いが付く可能性が低いことが問題点と言えるでしょう。

ロメロ選手は1998年4月生まれの22歳。2018/19 シーズンにジェノアで評価を高めたアルゼンチン人の CB で、2019年夏にユベントスが移籍金2600万ユーロで獲得。昨季もジェノアで引き続きプレーしました。
ただ、2018/19 シーズンに見せたパフォーマンスを継続したとは言い難く、2020/21 シーズンに「ユベントスの戦力」として計算されているかは微妙と言わざるを得ないでしょう。
このロメロ選手の現状に目を付けたのはアタランタです。利点と懸念点は以下のとおりだと考えられます。
- アタランタがロメロ選手に興味を示す動機
- 3バックを採用しているため、CB は多めに必要
- マンツーマン守備が基本であり、ロメロ選手は対人守備能力の高い
- 22歳と若いロメロ選手は売却益が期待できる
- アタランタがロメロ選手興味時に抱える懸念点
- 獲得するための移籍金が予算を超過する可能性
- シュタロ選手(20)など CB の人数は現時点で不足していない
ロメロ選手が「アタランタが欲する特長を持った CB」であることは明らかです。ただ、アタランタの CB は(少なくとも)今季は間に合っています。
また、ユベントスが2600万ユーロもの移籍金を費やしてロメロ選手を獲得したため、希望売却額はアタランタが出してきた金額(≒ 1500万ユーロ)を大きく超えない限り、ユベントスは移籍金を手放さないでしょう。
つまり、ロメロ選手が納得する年俸を提示できても、ユベントスが納得するロメロ選手の移籍金を提示できない状況が発生すると考えられるのです。そのため、ロメロ選手のアタランタ移籍が起きる可能性は少ないと思われます。
3バックと4バックを併用してシーズンを戦ったアッレグリ監督は「センターバックは5人体制」でした。そのため、最低でも今夏に1選手を期限付き移籍なども含める形で放出することは不可避です。
ユベントスのフロント陣とピルロ監督がどのような決断を下すのかに注目です。