『スカイ・イタリア』によりますと、ユベントスが保有権を持つクリスティアン・ロメロ選手の動向をアタランタが追っているとのことです。ただ、獲得に向けた動きが本格化する可能性は低いと言えるでしょう。

ロメロ選手は1998年4月生まれの22歳。昨夏にユベントスがジェノアから2600万ユーロで保有権を獲得し、2019/20 シーズンは引き続きジェノアでプレーしたアルゼンチン人の CB です。
アタランタがロメロ選手に興味を示していると報じていますが、移籍の可能性は低いでしょう。なぜなら、アタランタの CB は間に合っているからです。
- 主力
- トロイ(29): 2023年まで
- パロミーノ(30): 2023年まで
- ジムシティ(27): 2022年まで
- 控え
- カルダーラ(26): 2021年までミランから期限付きで加入中
- シュタロ(20): 2024年まで
この陣容で “今夏に” CB を獲得する必要は少ないはずです。アタランタの補強ポイントは「主力選手の離脱が現実味を帯びている WB」と「選手層の薄いボランチ」ですから、ロメロ選手の獲得に本気になることは現時点ではないでしょう。
ユベントスは「CB を 1〜2 選手放出する必要がある状況」ですが、ロメロ選手の獲得に2600万ユーロを投じています。そのため、これに近い売却額でなければユベントスは損失を計上することになってしまうのです。
アタランタが2000万ユーロ超の移籍金を費やしてまでロメロ選手を獲得することはまずありませんし、現状で考えられるのは「GK ペリン選手の移籍金を問い合わせるついでにロメロ選手の評価額を聞く流れになった」という線が有力です。
「ロメロ選手とゴゼンス選手の交換トレード」なら、評価額としては十分に釣り合うでしょう。ただ、選手編成が歪になるアタランタに交換トレードを成立させるメリットがないため、ロメロ選手のアタランタ行きは噂で終わると思われます。
ユベントスが DF 陣をどのように整備して 2020/21 シーズンの開幕を迎えることになるのかに注目です。