『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が前十字靭帯の負傷からの復帰を目指すデミラル選手とピアツァ選手に注目する記事を掲載していましたので、去就がより不鮮明なピアツァ選手に着目することにしましょう。
2016年夏にディナモ・ザグレブからユベントスに加入したピアツァ選手ですが、2017年3月の代表戦で右ひざ前十字靭帯を断裂。復帰するも2019年3月に今度は左ひざ前十字靭帯を断裂し、怪我にキャリアを妨げられている状況です。
ユベントスとの契約は2021年夏までで 2019/20 シーズンの後半戦にアンデルレヒトに期限付き移籍した際に「袂を分かつことになった」と誰もが思ったものの、2023年夏までに契約が延長されていたことが後に発覚しました。
そのため、ユベントスに復帰しているのですが、処遇をどうするかが難しい選手と言えるでしょう。
ちなみに「放出すべき理由」と「残すべき理由」を整理すると以下のようになります。
- ピアツァ選手を(期限付き移籍を含め)放出すべき理由
- FW 陣は余剰人員を抱えている
- 実績のなさ
- 継続したプレー機会があるチームで復調させた方が良い
- ピアツァ選手を手元に残すべき理由
- ステップを活かしたドリブル突破が可能な右利きのウィンガー
- 人件費が最も低いフィールドプレーヤーの1人
- 今季(= 2020/21 シーズン)も超過密日程
- 筋肉系の負傷離脱が散見された現 FW 陣
売却益を手にするためには市場価値を高める必要があります。そのためには「安定した出場機会」を与えるべきであり、それはユベントス以外のクラブの方が現実的に可能性があるでしょう。
ただ、ピアツァ選手の人件費は少なく、ユベントスの中で数少ない右利きのウィンガーです。ピルロ監督は『ポジショナルプレー』を志向すると宣言しており、ピアツァ選手が最初から構想外になっていることはないでしょう。
高給を得ている選手の放出ができなかった場合に消去法で他のチームに期限付き移籍となるものと現時点では予測されます。
余剰人員を抱えているユベントスがどのようにスリム化を図るのかに注目です。