『ガゼッタ・デッロ・スポルト』などによりますと、クロアチアのハイドゥク・スプリトで監督を務めているイゴール・トゥドール氏がピルロ監督の支えるスタッフの1人としてユベントスに復帰する可能性があるとのことです。
ピルロ監督の昇格を発表したユベントスですが、監督以外の人事は未決定の状況が続いています。サッリ監督を筆頭に(お付きの)副監督やコーチ陣も解任して空席のままですから、スタッフの組閣を急ぐ必要があることも事実です。
サッリ政権 | ピルロ政権 | |
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監督 | A・ピルロ | |
助監督 | R・バローニオ? I・トゥドール? |
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コーチ | L・ベオーニ |
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GK コーチ | C・フィリッピ |
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フィットネスコーチ | 長: D・ロージ D・ランザート D・フェッラーリ A・ペルトゥジオ E・マッフェル |
長: P・ベルテッリ? |
名前が出ているのは副監督で 2019/20 シーズン途中までナポリのプリマベーラを率いていたロベルト・バローニオ氏とコンテ監督時代にフィジカルトレーナーを務めたパオロ・ベルテッリ氏です。
ここにイゴール・トゥドール氏の名前も加わることになりました。ただ、トゥドール氏は現在クロアチアのハイドゥク・スプリトとの監督契約があるため、これを解除しなければユベントスに復帰することはできません。そのため、少し時間を要することになるでしょう。
トゥドール氏にスタッフ入りを要望する理由は「ピルロ監督(やバローニオ氏)にはない能力を持っているから」でしょう。
現役時代のピルロ監督が最大の武器にしていたのは「ビジョン」と「キック精度」で、逆に「フィジカルを活かした守備」は全くの苦手でした。一方、“武闘派” で鳴らしたトゥドール氏は「フィジカルを活かした守備」は十八番です。
ポジショナル・プレーの原則をチームに植え付けることで『守備のデュエル』が発生する頻度は下げられますが、回避することはできません。ここが弱いと失点する確率が跳ね上がるのですから、1対1での守備ノウハウを持つ指導者を招聘するのは合理的なことです。
ピルロ監督を支えるコーチングスタッフ陣がどのようなメンバー編成になるのかに注目です。