『トゥット・スポルト』によりますと、ユベントスがデ・シリオ選手とルガーニ選手をバレンシアに売り込んでいるとのことです。両選手ともユベントスでは余剰戦力と見なされているものの、買い手は簡単には見つからないでしょう。
ユベントスが選手の放出に動いている理由は「余剰戦力を抱えているから」でしょう。DF 陣も契約下にあるトップチームの選手が多いため、3〜4 選手の放出または期限付き移籍が必要な状況にあるからです。
候補として名前が出ているデ・シリオ選手とルガーニ選手ですが、移籍先は簡単には見つからないと思われます。
トゥット紙は「バレンシアに売り込みをかけている」と報じたものの、バレンシアは DF が補強ラインではありません。フェラン・トーレス選手やパレホ選手などが今夏に退団したため、補強ポジションは「攻撃のタスクを担う選手」です。
したがって、「ユベントス(のフロント陣)が期待する売上をバレンシアがもたらす可能性は低い」と言わざるを得ないでしょう。
ただ、デ・シリオ選手とルガーニ選手が売上高に貢献することは簡単なことではありません。
両選手ともに “ユベントス水準の年俸” を手にしているため、ある程度の減俸を飲むことが前提になります。その上で、デ・シリオ選手は負傷離脱で、ルガーニ選手は構想外認定で満足な稼働ができていなかった問題を抱えています。
コロナ禍でなかったとしても、このような状況にある選手を希望額で売却することは不可能でしょう。
現実性があるのは「両選手ともに買取オプションが付随した期限付き移籍」です。この場合も「現行年俸との差額」が問題になるため、簡単にはまとまらないと思われます。
“アマチュア” と揶揄されるユベントスのフロント陣がプロフェッショナルな仕事をすることができるのかに注目です。