ユベントスは公式サイト上で現地4月5日(月)も7日に開催されるセリエA第3節ナポリ戦に向けた調整を行ったと発表いたしました。なお、この試合がピルロ監督にとって “審判の日” となることが濃厚です。
7日(水)に延期となっていたセリエA第3節ナポリ戦を控えるユベントスは現地5日もコンディナッサの練習場で調整。ポゼッションなど通常どおりのメニューを消化しています。
ただ、この試合が普段とは異なっているのはピルロ監督の去就に直結することが濃厚だと言う点です。
- ナポリ戦に勝利
- 第31節アタランタ戦までピルロ監督は「続投」
- ナポリ戦に引き分け
- ひとまず「続投」
- ジェノア戦とアタランタ戦での連勝が条件
- ナポリ戦に敗戦
- 解任
- ジェノア戦はトゥドール監督代行が有力
おそらく、ナポリ戦で敗れた場合は解任でしょう。引き分けた場合でもジェノア戦とアタランタ戦で連勝すれば挽回できるため解任は先送りになると考えられます。
したがって、チーム内がどれだけ平常心で試合に臨むことができているのかが大きなポイントとなるはずです。
しかし、ピルロ監督のユベントスは「チームが抱える戦術上の脆弱点」と相手チームに分析されているため、平常心で試合に臨めたとしても苦戦は避けられません。
問題の1つは「中盤が相手のハイプレスに慌てふためくと以後のプレーが消極的になる」こと。そのため、相手は常時ボール奪取を狙う必要がなく、スタミナの消費を最小限に抑えられるのでプレー強度が落ちにくい状態にあります。
もう1つは「カットインを仕掛けられる選手がいない」ことです。キエーザ選手のように “スピードを活かして縦に仕掛けれる選手” はいますが、静止した状態から対面する DF に仕掛けられるタイプの選手は現スカッドにはいません。
ロナウド選手にはその能力はありますが、決定力を考えるとサイドを主戦場にするのは宝の持ち腐れとなるでしょう。結果としてサイドでボールを持たされると攻め手が限定されて時間が経過し、焦りが生まれてしまうのです。
サッリ監督時代から露呈していた問題をピルロ監督がシーズン最終盤に解決する可能性は低いでしょう。土俵際に追い込まれたピルロ監督が意地を見せることができるのかに注目です。