2019/20 シーズンが終了しましたので、ユベントスの選手・監督への評価を行いたいと思います。評価は A〜D の4段階、A が最高評価です。 第2回目の評価対象は GK 陣です。
ヴォイチェフ・シュチェスニー(30): A
正 GK としてプレーしたシュチェスニー選手が 2019/20 シーズンに記録した成績は下表のとおりです。
大会名 | 試 | 失点 | 時間 | |
---|---|---|---|---|
2019/20 (出場時間率:70.8%) |
セリエA | 29 (29) | 33 | 2592' |
UEFA CL | 7 (7) | 6 | 630' | |
SuperCoppa | 1 (1) | 3 | 90' | |
合計 | 37 (37) | 42 | 3312' | |
全試合 | 52 | ー | 4680' |
- 推定年俸: 350万ユーロ(* 今季開幕時)
- 現行契約: 2024年夏まで
全体の約 70% をプレーし、正 GK として今季セリエAでプレーした選手の中で最も高いセーブ率を記録しました。これは「他の選手がゴールマウスを守っていたら、もっと失点数は多かった」という意味であり、この点は高く評価されるべきと言えるでしょう。
クラブが『2021年までだった契約』を2月に2024年夏までに延長しています。昇給を勝ち取っているのでしょうし、それに値するパフォーマンスを継続して示していることは事実です。
ピルロ新監督の下でも、今季までと違わぬプレーを披露してくれることが注文になります。
カルロ・ピンソーリョ(30): B+
第3GK を務めるピンソーリョ選手の出場記録は以下のとおりです。
大会名 | 試 | 失点 | 時間 | |
---|---|---|---|---|
2019/20 (出場時間率:0.38%) |
セリエA | 1 | 0 | 18' |
合計 | 1 | 0 | 18' | |
全試合 | 52 | ー | 4680' |
- 推定年俸: 30万ユーロ
- 現行契約: 2021年夏まで
「シーズンを通して健康に過ごすことで危機に備える」という最も重要なミッションを今季も遂行してくれました。ユベントスにとっては極めて貴重な『クラブ内育成選手』の条件を満たす選手ですから、来季も同じ仕事を担ってくれることが期待されます。
「スクデット獲得を決めた上でセリエA最終節で先発フル出場をし、クリーンシートで終えることができるか」が注目点となる選手だと言えるでしょう。
ジャンルイジ・ブッフォン(42): B
PSG から復帰したブッフォン選手が記録した成績は次のとおりです。
大会名 | 試 | 失点 | 時間 | |
---|---|---|---|---|
2019/20 (出場時間率:28.8%) |
セリエA | 9 (9) | 10 | 810' |
UEFA CL | 1 (1) | 0 | 90' | |
イタリア杯 | 5 (5) | 2 | 450' | |
合計 | 15 (15) | 12 | 1350' | |
全試合 | 52 | ー | 4680' |
- 推定年俸: 150万ユーロ
- 現行契約: 2021年夏まで
第2GK としては強大すぎるほどの庇護を受けたシーズンだったと言えるでしょう。それだけ、「セリエA最多出場記録」を達成させたかったという “事情” が垣間見える形となりました。
来季はピルロ監督が「(ブッフォン選手を)第2GK として厳格に接することができるか」が注目点です。
カップ戦要員として起用し、セリエAでは数試合の起用に留めるなら問題はありません。「出場時間が1000分未満の状況下で今季と同じ立ち振る舞いをできるか」がブッフォン選手には求められているのです。
2020/21 シーズンはどのような起用方法となるのかに注目です。