2022/23 シーズンが終了しましたので、ユベントスの選手・監督への評価を行いたいと思います。評価は A〜D の4段階、A が最高評価です。 第2回目の評価対象は GK 陣です。
ヴォイチェフ・シュチェスニー(33):A
シュチェスニー選手が 2022/23 シーズンに記録した出場成績は下表のとおりです。
大会名 | 試 | 失点 | 時間 | |
---|---|---|---|---|
2022/23 (出場時間率:69.8%) |
セリエA | 28 (28) | 26 | 2473' |
UEFA CL | 4 (4) | 9 | 360' | |
UEFA EL | 8 (8) | 5 | 704' | |
合計 | 40 (40) | 40 | 3537' | |
全試合 | 56 | ー | 5070' |
公式戦の 70% に出場し、失点は1試合あたり1点のペースでした。守備陣が崩壊して大量失点を喫した試合が含まれていることを踏まえると「シーズン全体を通して良いパフォーマンスだった」と評されることでしょう。
ただ、来季はチームがチャンピオンズリーグ出場権を逸しているため、シュチェスニー選手の年俸水準だと(今季と同等のパフォーマンスでは)費用対効果が見合わなくなります。
したがって、今夏での判断が重要になるでしょう。
カルロ・ピンソーリョ(33):B+
ピンソーリョ選手は今季公式戦での出場機会はありませんでした。
これは「ピンソーリョ選手が第3GK」であるため問題ではありません。第3GK としての最も重要な評価基準は「全試合でベンチ入りして緊急事態に備えていること」であり、ピンソーリョ選手はこの要件を満たしています。
また、他の選手との関係は良好で若手選手のメンターとしての貢献もあります。契約が2025年まで延長されたのは朗報ですし、来季も今季と同様に「縁の下の力持ち」として欠かせない存在になってくれることが期待されます。
マッティア・ペリン(30):A
第2GK のペリン選手が 2022/23 シーズンに記録した成績は以下のとおりです。
大会名 | 試 | 失点 | 時間 | |
---|---|---|---|---|
2022/23 (出場時間率:30.2%) |
セリエA | 11 (10) | 7 | 947' |
UEFA CL | 2 (2) | 4 | 180' | |
UEFA EL | 1 | 0 | 46' | |
イタリア杯 | 4 (4) | 3 | 360' | |
合計 | 18 (16) | 14 | 1533' | |
全試合 | 56 | ー | 5070' |
今季公式戦全体の 30% に出場し、シュチェスニー選手がアクシデントに見舞われて交代を余儀なくされた際に冷静なプレーでチームの窮地を救うなど多くの貢献をしました。
「出場した試合でのピッチ上での貢献度がシュチェスニー選手と遜色なかったこと」も評価されるべき部分です。
また、推定年俸がシュチェスニー選手の3分の1以下であることは来季に向けた追い風になることは否定できません。今季のパフォーマンスを維持したまま出場時間を伸ばせるかが注目点になると思われます。