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2020/21 シーズンに向けて求められるユベントスの補強戦略 【 GK・DF 編】

 2019/20 シーズンが実質的に終了したこともあり、来季に向けた補強戦略を本格化させる必要があります。ポジションごとに抱えている課題が異なりますので整理することにしましょう。

画像:ブッフォン、キエッリーニ、ボヌッチの3選手

 まずは GK と DF 編です。

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■ GK と DF の現所属選手

 現時点でユベントスが保有権を持つ GK と DF は下表のとおりです。

表:ユベントス GK・DF 陣(2020/21 シーズン・2020年8月3日時点)
選手名
GK
(4)
シュチェスニー
ブッフォン、ピンソーリョ、ペリン
DF CB
(6)
デ・リフト、ボヌッチ、デミラル
キエッリーニ、ルガーニ、ロメロ
SB
(5)
A・サンドロ、クアドラード、ダニーロ
デ・シリオ、ペッレグリーニ

 どちらのポジションも余剰人員を抱えており、「スリム化」は必須の状況です。したがって、「放出」または「期限付き移籍」をすることが最優先事項と言えるでしょう。

 

■ GK → ペリンの移籍先探し

 GK は 2020/21 シーズンも第3GK まで序列は確定済みですから、獲得に動く必要はありません。今夏は「ペリン選手の放出」が唯一の課題です。

 2018年夏に加入したペリン選手ですが、シュチェスニー選手と怪我に阻まれて正 GK のポジションを勝ち取ることはできませんでした。

 肩の怪我が癒えた今季後半戦は期限付き移籍をしたジェノアでレギュラーとしてプレーをしたものの、ジェノアがペリン選手の移籍金を支払って獲得することは非現実的です。

 そのため、「買い取るだけの資金力のあるクラブに売却すること」がユベントスの課題となります。

 1000万ユーロの値段が付けば、成功と言えるでしょう。ただ、GK を求めているクラブが少ない上、コロナ禍で資金を投じる余裕があるクラブは稀です。

 今季後半戦と同様に「レンタル費なしの期限付き移籍」で年俸負担だけ回避する形となる可能性が現時点では有力と言えるでしょう。

 

■ CB → 序列5番手以降に該当する選手の放出

 センターバックは「序列5番手以下の選手を放出」することがノルマです。サッリ監督が指揮を取った1年目で「CB は4人いれば十分」と示されたのですから、余剰人員は放出しなければなりません。

 ジェノアに貸し出し中のロメロ選手は「もう1年レンタル」か「交換トレード要員」になるでしょう。20代前半の若手 CB にはデ・リフト選手とデミラル選手がいるため、ロメロ選手に出場機会が与えられる可能性は極めて低いからです。

 厄介なのは「ルガーニ選手の去就」です。今季はシーズン開幕直前に序列5番手へと転落しましたが、“年間を通して健康だった唯一の選手” がルガーニ選手でした。

 キエッリーニ選手とボヌッチ選手は衰えが隠し切れない試合が散見され始めていますし、デミラル選手の回復度合いは来シーズンが開幕するまで分かりません。したがって、放出するにしても時期を見誤ると痛手を被ることになるでしょう。

 また、ルガーニ選手の年俸がユベントス水準であり、他チームが簡単に提示できる額ではありません。そのため、放出先を見つけることも一筋縄では行かないと考えられます。

 

■ SB → デュエルに勝てる実力者を補強したいポジション

 悩ましいのはサイドバックも同じです。登録する選手は「多くて5選手」ですから、現状では1人放出する必要があります。

 一方で「右 SB の実力者」を補強したいというジレンマがあります。クアドラード選手やダニーロ選手は攻撃面での活躍を期待できますが、守備では難ありの状況です。チャンピオンズリーグを勝ち上がるためには「守備のデュエルでも勝てること」が必須ですし、その条件を満たす選手を探すべきでしょう。

 サイドバックは「テコ入れ」が必須のポジションと言えますから、フロント陣がどの選手をリストアップしているのかがポイントです。

 ボールを持つことに定評がある選手を配置したいのであれば、MF や WG といった攻撃的なポジションを本職とする選手を SB の位置で起用すれば済みます。「守備でも貢献できる選手」が必須なのですから、現実とどのように折り合いを付けるのかに注目です。