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ユベントスの登録選手と冬の移籍市場で求められる動き(2020年1月5日時点)

 冬の移籍市場が開いたことで補強や放出が本格化しています。この記事ではユベントスの現登録選手と今回の移籍市場で要求される動きを確認することにしましょう。

画像:サッリ監督

 まずは2020年1月5日時点での登録選手は下表のとおりです。

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表:ユベントスの登録選手(2019/20 シーズン)
クラブ育成選手(残り3枠)
協会育成選手(残り0枠)
GK(3選手)
1: シュチェスニー 31: ピンソーリョ 37: ペリン
77: ブッフォン
DF(7選手)
2: デ・シリオ 3: キエッリーニ 4: デ・リフト
12: A・サンドロ 13: ダニーロ 19: ボヌッチ
24: ルガーニ 28: デミラル
MF(6選手)
5: ピアニッチ 6: ケディラ 8: ラムジー
14: マテュイディ 23: エムレ・ジャン 25: ラビオ
30: ベンタンクール
FW(6選手)
7: ロナウド 10: ディバラ 11: D・コスタ
16: クアドラード 17: マンジュキッチ 20: ピアツァ
21: イグアイン 33: ベルナルデスキ
獲得済み or レンタルバックの選手
クルゼフスキ

 ユベントスは27選手を擁して 2019/20 シーズンを迎えており、クラブ内育成選手がピンソーリョ選手だけだったため、チャンピオンズリーグは5選手を外さなければならない状況でした。

 ペリン選手とマンジュキッチ選手の放出は行いましたが、まだ「道半ば」です。では、各ポジションごとの現状を見ていくことにしましょう。

 

■ GK は今冬ではこれ以上の動きは起きない

 まず、GK 陣はペリン選手がジェノアに今季終了時までの期限付き移籍をしたため、1月の移籍市場での動きは必要ありません。

 しかし、シュチェスニー選手の現行契約は来季終了時までですし、ブッフォン選手とピンソーリョ選手の契約は今季までです。したがって、夏に本格的な動きが必要不可欠となるでしょう。

 来季以降をどのような GK 陣で迎えるための準備が行われるのかに注目です。

 

■ DF 陣は「キエッリーニの復帰で押し出されることになる選手」が注目点

 次に DF 陣ですが、1人放出することが不可避となっています。これは主将のキエッリーニ選手が(シーズンの佳境を迎える前の)3月に復帰することが予想されており、誰かが押し出されることになると予想されているからです。

 おそらく、ルガーニ選手が放出の最右翼でしょう。

 サイドバックを本職とする選手は3選手だけですから、放出することはできません。一方でセンターバックは5選手を擁しているため、序列が5番手になると考えられるルガーニ選手を市場に出すことは合理的だからです。

 問題は獲得に名乗りを上げるクラブが現れるかでしょう。継続的なプレー機会を与えることができなければ、選手のクオリティーは落ちてしまいます。フロント陣の夏の判断が現状を招いたのですから、挽回策の有無が問われることになるはずです。

 

■ MF 陣の注目点は「エムレ・ジャンの去就」

 MF 陣は「エムレ・ジャン選手の去就」が最大の注目点です。フロント陣の “裏切り” に遭ったのですから、冬の移籍市場で新天地を求めることでしょう。

 登録枠については(現時点では)ケディラ選手が外れることになるでしょう。

 これは「ベンタンクール選手が主力になった」ことで、負傷離脱中のケディラ選手を登録枠に入れる必要性が薄れたからです。エムレ・ジャン選手とパレデス選手のトレードが成立すれば、パレデス選手が登録されてケディラ選手が外れるはずです。

 ラビオ選手が右インサイド MF として機能するほど、その確率は高くなるでしょう。「1選手の放出」が必要な状況でフロント陣がどのように振る舞うのかに注目です。

 

■ FW 陣は「ピアツァ選手のプレーチームを見つけること」が課題

 最後に FW 陣は「(負傷離脱していた)ピアツァ選手のプレーチームを用意すること」が課題です。これは夏の時点で判明していた課題ですから、フロント陣の準備が問われることになります。

 左ひざ前十字靭帯を断裂していたピアツァ選手の復帰は10月頃が予想されていたため、夏の市場で獲得に乗り出すクラブが現れなくて当然です。そのため、「戦力として計算する」か「1月の市場で移籍先を見つける」かのどちらかが必須でした。

 チームは後者を選択したのですから、それに向けて尽力する必要があるのです。

 また、来季以降を見据えますと、「クルゼフスキ選手をどの選手に代えて登録するか」の査定をしなければなりません。北マケドニアにルーツを持つスウェーデン人のクルゼフスキ選手ですが、既にイタリアで3年以上プレーしているため、イタリアの協会内育成選手という資格を満たしています。

 したがって、イタリア人のベルナルデスキ選手であってもポジションが安泰とは言えず、D・コスタ選手やラムジー選手も俎上に乗ることになるでしょう。どのようなチーム編成になるのかに注目です。