『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によりますと、ナポリに所属するミリク選手の退団が加速しそうだとのことです。ポジションが重複するオシムヘン選手を多額の移籍金を支払って獲得しており、ミリク選手は今夏で新天地へと旅立つことになるでしょう。
ミリク選手の現行契約は2021年夏まで。契約延長には達しておらず、今夏で新天地へと旅立つことが濃厚と目されています。ユベントスもミリク選手の移籍先候補として名前が出ている状況にあります。
確かに、ユベントスの FW 陣でセンターフォワードはイグアイン選手だけです。そのイグアイン選手のプレー内容が今一つであり、サッリ監督が選手を消化しているのであれば、獲得に乗り出しても不思議ではないでしょう。
ただ、ユベントスのクラブ財政は “火の車” であり、(登録枠の問題を考慮しなかったとしても)移籍金を捻出することは難しい状況です。
そのため、ベルナルデスキ選手とのトレードが噂されているのですが、選手が乗り気との報道はないため実現度は測りにくい状況と言えるでしょう。
その中で、ナポリはリール(フランス)からオシムヘン選手の獲得を正式発表しました。オシムヘン選手はミリク選手と同じ CF で、ナポリは獲得に少なくとも5000万ユーロは投じています。
デ・ラウレンティス会長は銀行からの借り入れで選手を獲得することに否定的ですし、ナポリのクラブ売上高は多くはありません。したがって、「『ミリク選手の売却益』を『オシムヘン選手の移籍金』に回す」と予想されるため、移籍先と目されるチームの周辺が騒がしくなるのです。
ユベントスの FW 陣は余剰人員を抱えていますから、「ミリク選手の獲得」に色気を出す前にやらなければならないことがあります。昨夏の失敗を踏まえた上でフロント陣が上手く立ち回ることができるのかに注目です。