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【移籍のウワサ】 2020年夏の移籍市場でトゥット・スポルトが注目するユベントス関係の選手イレブン

 トゥット・スポルト』が2020年夏の移籍市場を賑わすことになると思われるユベントスに関係する11選手について取り上げていましたので、各選手の状況を整理することにしましょう。

画像:トゥット・スポルトの一面(2020年5月27日付)

 該当する選手は以下のとおりです。

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  • GK: ペリン
  • DF: デ・シリオ、ルガーニ、ロメロ、ペッレグリーニ
  • MF: ピアニッチ、ラビオ、マンドラゴラ
  • FW: イグアイン、ピアツァ、マヴィディディ

 状況が選手ごとによって異なるため、各ポジションごとに言及することにしましょう。

 

■ GK

 ジェノアに期限付き移籍中のペリン選手は「ユベントスにポジションがないこと」が理由です。来季も正 GK はシュチェスニー選手、控えはブッフォン選手となるでしょう。

 したがって、ユベントスは「ペリン選手の能力を評価するチームからのオファー」を待つ形になります。1000万ユーロ超の移籍金を手にしたいところですが、昨今の経済状況では難しい仕事になることが予想されます。

 

■ DF

 デ・シリオ選手は「トレード要員」です。PSG やバルセロナなどと『交換トレード』をする際に組み込むことができれば、放出となるでしょう。逆に言うと、それ以外のケースでは放出理由がないために『残留』となるはずです。

 ルガーニ選手の場合は「クラブ収益」が最大の理由です。スピナッツォーラ選手の場合と同じで、移籍金のほぼ全額がクラブの収益になりますから、今夏も放出先を探すことになるでしょう。

 ただ、最終的な決定は「キエッリーニ選手の衰え具合」を見た上で下されるはずです。復帰戦となったブレッシア戦のように身体が重い状態だと、「『CB の5番手』はキエッリーニ選手」となるためです。

 ジェノアに期限付き移籍中のロメロ選手は「プレー機会が見込めないこと」が理由です。22歳の若手有望株ですが、昨シーズンほどのインパクトは残せていません。

 また、ユベントスは獲得に2600万ユーロを費やしましたが、同じポジションのデミラル選手に大きく水を開けられています。「右 SB もできる冨安選手の保有権とトレード」を考える価値はある状況と言えるでしょう。

 ペッレグリーニ選手(21)の立場もロメロ選手と同じです。カリアリでは左 SB のレギュラーとしてプレーしていますが、守備力に懸念を持たれた起用をされています。

 「ここ一番でパワープレーによる狙い撃ちをされる」という状況ですから、来季も武者修行となるでしょう。

 

■ MF

 MF で名前が出ている3選手には「移籍市場でオファーが現実にあり得る」という共通点があります。

 ピアニッチ選手の場合は「サッリ監督のシステムに窮屈さがある」という部分が大きいでしょう。イタリア・ダービーでベンタンクール選手が上々の内容を示したことで、ピアニッチ選手は「売却不可」ではなくなりました。

 『高額な移籍金』と『人件費の削減』が得られるのですが、「妥当なオファー」なら交渉の席に着くはずです。だから、資金力のあるクラブが移籍先として噂されているのです。ただ、実際に移籍が起きるかは選手の意向次第でしょう。

 ラビオ選手は「クラブの収益」という点が大きい状況です。フリーでの獲得ですし、チームへは適応中ですから、放出によって被る損失はそれほど大きくありません。無理に引き止める必要もないため、移籍の噂が出やすいという状況にあります。

 ウディネーゼのマンドラゴラ選手は「ユベントスが買い戻し権を持つ」ため、去就が注目される形になっています。

 ただ、中盤 MF も余剰人員が発生しており、戦力として買い戻す可能性は低い状況です。キエーザ選手(フィオレンティーナ)を獲得するため等の『トレード要員』として確実に使う状況にないなら、権利の行使は見送るべきでしょう。

 

■ FW

 FW は三者三様です。イグアイン選手は「契約が残り1年」で岐路に立っています。減価償却費1800万ユーロと高年俸があるため、獲得に乗り出すクラブを見つけることは困難を極めるでしょう。

 損失を計上しなければラッキーという状況ですから、実際には「損切り」を考える必要があると思われます。

 アンデルレヒトに期限付き移籍中のピアツァ選手は「去就」が注目点です。FW 陣も余剰人員の削減が必須ですし、来季はクルゼフスキ選手も加わります。

 ただ、1月の移籍発表で誰もが「袂を分かつ決断をした」と思ったのですが、実は2023年まで契約を延長していたことが明らかになりました。右利きの WG が少ないことから残留の可能性はゼロではないものの、売却先を探す状況は不変と言えるでしょう。

 最後にマヴィディディ選手ですが、フランス・リーグ1のディジョンで今季公式戦8ゴール2アシストと結果を残しました。ユベントス・Bチームから貸し出されている21歳の選手ですから、「売却益」が見込めます。

 ディジョンが買取オプションを行使するか、さらに高値を提示するクラブにユベントスが売却するかが注目点です。だから、名前が出ているのだと言えるでしょう。

 

 新型コロナウイルスによる感染が拡大する前の時点にあたる 2019/20 シーズン前期決算でユベントスは巨額の損失を計上しました。その穴埋めは不可避ですし、ユベントスのフロント陣がどのような対応策を採るのかに注目です。