イタリア保健省が発表している新型コロナの感染者・重症者・死者をグラフ化しました。7月12日(日)から18日(土)までに報告された数値は「前週とほぼ同じ」であり、収束の状況が続いています。
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7月12日〜18日 (7日間平均) |
7月5日〜11日 (7日間平均) |
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新規感染者 | 198 【-3, -1.49%】 |
201 |
死亡者 | 14 【+1, +7.69%】 |
13 |
集中治療室 | 58 【-12, -17.1%】 |
70 |
1日あたりの新規陽性反応者数は198名、死者は14名と先週に報告された数値からは誤差の範囲内です。そのため、状況に大きな変化はないと言えるでしょう。
また、集中治療室にいる重症患者数は58名と先週よりも下がっています。18日の発表値は「50名」でしたから、来週(= 19日から25日まで)の数値は「50名を下回る水準」になることが予想されます。
ちなみに、イタリア国内における週ごとの1日平均陽性反応者・死者・重症者の推移は下図のとおりです。
「収束」と言える状況にあることは症例報告数が示しています。日本との違いは「陽性反応者数」ですが、日本の場合は「4日間の発熱や息苦しさ」と言った検査要件を撤廃したために感染の再拡大が起きているような印象があります。
ただ、死者や重症者という指標はどの国においても「増加している報告数ではない」のですから、メディアがどれだけ騒ぐかで違いが生じているのでしょう。
なお、現時点でイタリアではスタジアムに観客を入れる目処は立っていません。イタリア・サッカー連盟(FIGC)が入場プロトコルを鋭意作成中という状況です。
そのため、観客が戻るのは 2020/21 シーズンが始まる9月に以降になると思われます。イタリアではどのような対応が行われることになるのかに注目です。