イタリア保健省が発表しているイタリア国内における新型コロナウイルスの感染者などの推移をグラフにしました。8月2日から8日までの1週間は「陽性反応者数は先週比で増えているものの死者と重症者は横ばい」となっています。
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8月2日〜8日 (7日間平均) |
7月26日〜8月1日 (7日間平均) |
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新規感染者 | 324 【+43, +15.3%】 |
281 【+46, +19.6%】 |
死亡者 | 8 【+2, +33.3%】 |
6 【-3, -33.3%】 |
集中治療室 | 42 【-1, -2.3%】 |
43 【-4, -8.5%】 |
イタリアでは「新型コロナの陽性反応者数」はスペインやドイツなどと同様に増加しています。ただ、3月や4月に欧州で猛威を振るった “第1波” と異なるのは「死者や重症者が増えていない」ということです。
イタリアの場合は「1週間の累計死者は50名前後」、「重症者は40名強」で推移している状況です。これらの数値が急激に上向かない限り、ロックダウンなどの政策が再び採られることはないでしょう。
ちなみに、週ごとに記録されている主な項目の推移は下図のとおりです。
3月後半から4月の初旬にかけて「毎日4000人超の新規陽性反応者」と「毎日600人の死者」を出していたのですから、(陽性反応者が増えたと言っても)比較にならない低水準です。
また、重症者もピーク時の4000人と比べると「誤差の範囲内」で取り合う必要性は現時点で見出されることはないでしょう。したがって、医療資源が圧迫されない範囲で経済活動を行う現状が維持されるはずです。
イタリアを始めとするヨーロッパで新型コロナの報告症例数がどのように推移するのかに注目です。