イタリア保健局が発表している新型コロナウイルスの感染確認者などの情報をグラフ化しましたので紹介いたします。4月第3週(12日〜18日)の数値から主な項目での減少が続く結果となっています。
4月19〜25日 (7日間平均) |
4月12〜18日 (7日間平均) |
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新規感染者 | 2775 【-605, -17.9%】 |
3380 |
死亡者 | 451 【-86, -16%】 |
537 |
集中治療室 | 2367 【-683, -22.4%】 |
3050 |
新規感染者や死者が減少し続けているのですから、この点はポジティブに考えて問題ないでしょう。
セリエA再開に向けて動いているイタリアですが、再開時のプロトコルに対して20チーム中17チームが難色を示していると『コリエレ・デラ・セーラ』が報じています。(ユーヴェ、ラツィオ、ジェノアは容認の姿勢とのこと)
ユベントスの場合はピエモンテ州トリノに本拠地を置く上、『Jホテル』と『コンティナッサの練習場』が直結しているため、「選手・関係者を隔離した上での非公開練習をする際の問題はほぼ皆無」という状況にあります。
本拠地・隔離などの諸条件はチームによって異なります。だから、「セリエA再開」という方向性は全チームが同意することはできても、「まだ時期尚早」と感じるクラブが消極的な姿勢を見せているのでしょう。
ちなみに、5月9日からのブンデスリーガ再開を目指すドイツの状況は以下のとおりです。(データはロベルト・コッホ研究所が発表しているもの)
ドイツが新型コロナウイルス感染者のピークを迎えたのは「3月最終週から4月初旬にかけての1週間」です。死者は4月16日前後の「日別で約300人」ですから、イタリアよりはマシな状況にあります。
なお、集中治療室に入っている患者数への言及が始まったのは4月9日から。ICU の患者数は4月第3週末(= 18日と19日)がピークと(現時点では)言えるでしょう。
「新型コロナウイルスによる死者数」よりも「経済を止めたことによる死者数」が上回っては本末転倒ですから、“過剰なロックダウン” は解除へと向かうことは既定路線でしょう。どの国が規制をどのぐらい緩和するのかに注目です。