5月4日の『フェーズ2』から2週間が経過したイタリアでの新型コロナウイルスの新規感染者などの数値は先週比と変わらないペースで減少中です。第2波の可能性は低いと言えるでしょう。
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5月17〜23日 (7日間平均) |
5月10〜16日 (7日間平均) |
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新規感染者 | 652 【-275, -29.7%】 |
927 |
死亡者 | 139 【-56, -28.9%】 |
195 |
集中治療室 | 673 【-228, -25.3%】 |
901 |
『フェーズ2』に入ったことで規制が緩和されてから2週間が経過した5月17日から23日からの1週間においても、新規感染者・死亡者・集中治療室の患者数は減少傾向にあります。
第2波が襲来するなら、“ぶり返し” が起きているはずです。しかし、そうした兆候はないため、6月中旬からの再開を目指すセリエAにとっては「追い風」と言うことができるでしょう。
ちなみに、週ごとにおける1日あたりの新規感染者・死者・重症者数をグラフ化すると以下のようになります。
新規感染者のピークは「3月第4週(22日から28日)」で、1日あたり5500人超でした。重症者は「4月第1週(3月29日から4月4日)」で、その数は4000人に達しています。
死者数で「3月第4週から4月第1週」がピークなのは意外と言えるでしょう。なぜなら、死者数のピーク期が重症者よりも先に来ているため、延命措置の実施に医療予算を投じることへの疑問が生じることになってしまうからです。
2019/20 シーズンが再開した場合の最終節では観客を部分的に入れることは可能な状況になりつつあると言えるでしょう。どの国が科学的な根拠に基づいて正常化が成し遂げることになるのかにも注目です。