『スカイ・イタリア』によりますと、コンテ首相が「ロックダウンの期限を5月3日までに延長する首相令」に署名をしたとのことです。セリエAの再開は最も早いシナリオで5月30日となっており、再始動には時間を要することになるでしょう。
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- 新型コロナウイルスの感染拡大を封じ込め(= フェーズ1)
- 新規の感染者数は減少傾向
- ロックダウンを5月3日まで延長
- 経済などの再始動を促進(= フェーズ2)
- 経済・社会など様々な部門を回復させるための措置を提言する専門家委員会を発足
- スポーツのトレーニングは5月4日から最も厳格な形での再開を目指す
- セリエAの選手は4月末に検査を受ける予定
- ただし、抗体検査キットの認定が前提条件
- トップチームの選手が「抗体あり」となったなら、始動は可能
現地4月10日(金)時点でのイタリアの方向性は上述のものです。経済再生は『フェーズ2』の位置付けであり、感染拡大を封じ込める『フェーズ1』で新規感染者数に減少傾向が見られることがポジティブな要素となっています。
ただ、現時点で「ゴーサイン」を出すのは時期尚早ですし、セリエAの再始動が現実味を帯びるのはもう少し先のことになるでしょう。
ちなみにセリエAを再開するために必要となる条件は以下のとおりです。
- イタリア政府が発令中のロックダウンが解除されること
- セリエAのチームに練習再開の許可が出ること
- プレシーズンと同様に「開幕まで約1ヶ月」の時間が必要
- イタリア国外にいる選手は「14日間の隔離」が必須
- 選手を始めとする関係者への感染を防止する体制の確立
「免疫を持っている(であろう)選手」と「免疫がないと予想される選手」が混在する訳ですから、すぐに元通りとはならないでしょう。
しかし、全世界での経済活動が止まっている状況ですから、早く再始動した国ほど大きなアドバンテージを手にすることが可能になります。
『抗体検査キット』は「再始動のきっかけ」になり得るツールですから、まずは “使える代物” と判断されるのかに注目です。