ブッフォン選手の “軽口” を機にクラブが公式ウェイボー上でお詫びすることになったユベントスが2月16日(日)に行われたセリエA第24節ブレッシア戦で応援のバナー広告を掲示しました。ただ、レアル・マドリードに “格の違い” を見せつけられた形となっています。

■ クラブとして最善を尽くしたユベントス
コッパ・イタリア準決勝ミラン戦の試合後にブッフォン選手がファンに対して発した “軽口” によって騒動に巻き込まれたユベントスは即座に反応。公式ウェイボー上でキエッリーニ選手らも出演するお詫びの動画を投稿しました。
また、直後の公式戦となった2月16日(日)の 2019/20 セリエA第24節ブレッシア戦では中国・武漢に向けた応援バナー広告を掲示。クラブとして十分に最善と尽くしたと言えるでしょう。

- 众志成城
- 中国の慣用句
- 「人々の志は城に成る」から転じ、「団結すれば乗り越えられる」の意味を持つ
- “尤” 愛同舟
- 尤は「You (= あなた)」の意味
- 武漢加油!
- 加油は英語でいう「Come on!」の意味
- 日本語では「頑張れ」と訳される
ところが、この上を行く対応をしたクラブが存在しました。
■ 格の違いを見せつけたレアル・マドリード
“格の違い” をユベントスに見せつけたのはスペインのレアル・マドリードです。現地2月16日に行われたリーガエスパニョーラ第24節セルタ戦に “特別ジャージ” を着用して試合前の記念撮影に臨みました。

メッセージはユベントスのものと「ほぼ同じ」ですが、試合中にも同様のバナー広告を掲示しています。
レアル・マドリードがユベントスと大きく異なるのは「何の後ろめたさもないこと」です。ユベントスは「ブッフォン選手の失言」がありますし、インテル・ミラノは「中国資本だから」という “事情” を読み取られてしまいます。
しかし、レアル・マドリードはそうした事情は何も抱えていない中で自発的に応援メッセージを送ったのです。「強さだけでなく品格も王者」との評価を得られますし、中国市場でファンを拡大する大きな要因となることでしょう。
ユベントスは『世界市場』を意識しなければ、チャンピオンズリーグでライバル勢とは対等に戦えない状況にあります。追撃しなければならないチームが “選手の軽口” によって成長のペースが鈍化することは避けなければなりません。
『教訓』として、クラブ全体に還元して活かすことができるのかに注目です。