NO JUVE, NO LIFE!!

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ブッフォンの問題発言が発覚したユベントス、ウェイボーでキエッリーニなどがお詫びの応援エールを送る

 2019/20 コッパ・イタリア準決勝ミラン戦後のブッフォン選手のミックスゾーンでの発言が新型コロナウイルス問題を揶揄・差別するものと問題視され、クラブが公式ウェイボー(weibo)でお詫びを表明する事態になっています。

画像:公式ウェイボーを通したお詫びをするブッフォン

 状況などを記録することにしましょう。

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■ 事の発端

 問題は2月13日にミラノのサンシーロで行われた 2019/20 コッパ・イタリア準決勝ミラン戦の試合後のミックスゾーンで発生しました。

画像:コッパ・イタリア準決勝ミラン戦後のミックスゾーン

 取材に応じるために現れたブッフォン選手が中国人(と見られる)ファンからのサイン要望に応じたのですが、その際の “軽口” が大きな問題となったのです。

 Attento al Corona eh, ti guardo! Cazzo sei di Wuhan eh?

 和訳)コロナに気を付けないと。君を見ているとね! クソっ、武漢の出身?

 この発言はアウトです。「コロナウイルスに気を付けないと」の前半部分はセーフですが、後半部分はアウトと言わざるを得ないでしょう。

 「君のホームタウンは大丈夫なの?影響は出ていない?」などの発言であれば、炎上までには至らなかったと思われます。なぜなら、「人格者が心配している」と見なされたはずだからです。

 しかし、ブッフォン選手の発言は「(サインを求めた中国人と見られる)君からコロナウイルスに感染しちゃったらどうしよう」というものであり、明らかに不適切でした。

 そのため、クラブが公式ウェイボー上でお詫びせざるを得ない事態となったのでしょう。

 

■ ユベントスは複数選手を登場させたお詫びメッセージで沈静化を図る

 今季のアウェイ用ユニフォームの発表会を中国・上海で行うなど、中国市場の開拓に力を入れているユベントスは公式ウェイボー上に中国向けのメッセージ映像を投稿。早期沈静化を図っています。

画像:ユベントスが送ったメッセージ

 「あなたたちの側にいます。一緒にこの困難な戦いに勝ちます」との “お詫び” で中国側がどう反応するかでしょう。

 現状はクラブへの反発は小康気味です。これはユベントスが「選手に謝罪」をさせたことで責務を果たしたことに加え、“ブッフォンの問題発言を聞いて笑った周囲の人間(= おそらく現地の記者団)” に矛先が向いている状況だからです。

 ユベントスのグローバル・スポンサーには Ganten や Linglong といった中国企業が名を連ねていますし、Jeep ブランドを持つ FCA の中国市場での活動に水を差す行為は「ご法度」です。だから、問答無用で「実質的な謝罪」をクラブから命じられたのでしょう。

 

 ブッフォン選手は次にセリエAの試合に出場した時が「出場試合数の新記録達成」ですから、クラブとして様々なセレブレーションを準備していたはずです。ただ、口は災いの元となり、逆風に見舞われることになってしまいました。

 自業自得の面が大きいですし、信頼が回復するかは本人次第でしょう。沈黙を貫くことになるはずですが、次にメディアの前に出た時にブッフォン選手が自発的に謝罪の意を改めて表明するのかに注目です。