『ガゼッタ・デッロ・スポルト』や『スカイ・イタリア』がユベントスと PSG がデ・シリオ選手とクルザワ選手のトレードに向けて動いており、移籍が実現しそうだと報じています。状況を注視する必要があるでしょう。
まず、名前が出ている両選手はどちらも所属チームで「控えサイドバック」という位置付けにあります。したがって、「控えサイドバック同士のトレード」が噂に出ていると言えるでしょう。
PSG は昨夏にレオナルド氏が SD に復帰しており、レオナルド氏はミラン出身の選手を高く評価する傾向にあります。
昨夏の時点で「デ・シリオに興味を示している」との噂は出ていましたし、デ・シリオ選手は両 SB でプレーできる汎用性があります。「控え SB」としては理想的なため、主力 SB が定まっている PSG が「トレード」に動くのは合理的です。
一方、ユベントスは「デ・シリオ選手を出してクルザワ選手を獲得するメリットが乏しい状況」にあります。
クルザワ選手は1992年9月生まれの27歳。ポーランドにルーツを持つモナコ下部組織出身のフランス人 DF です。左 SB を本職とする選手ですが、2015年夏の PSG 以降は「控え SB」の立場が続いています。
ユベントスの左 SB にはA・サンドロ選手が君臨中ですし、獲得してもクルザワ選手の立場は PSG と変わらないでしょう。サッリ監督はターンオーバーに消極的ですから、出場時間は PSG よりも少なくなる可能性があります。
あと、忘れてはならないのはユベントスは昨夏にローマからペッレグリーニ選手(20)を2200万ユーロで獲得しており、新たな左 SB を補強する必要性が少ない状況です。そのため、ユベントスが交換トレードに積極的になる必要はないはずです。
サイドバックに手を加えるなら、「右 SB のアップグレード」とすべきでしょう。ユベントスのフロント陣がどのような考えを持って移籍市場を動いているのかに注目です。