2024/25 セリエC第17節が行われ、ホームにターラントを迎えたユベントス・Bチーム(= Next Gen)は前半の2得点を活かして 2-1 で制し、今季2勝目を手にしました。
試合に出場したユベントスの選手は下表のとおりです。
選手名 | |
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GK | 30: ダッファラ |
DF | 7: ムラッツィ 24: チティ 23: F・スカーリャ 31: プクツカ(→ 34' st. 26: ヒル・プチェ) |
MF | 21: パルンボ 73: ファティカンティ |
11: クドリッジ 17: ジェッラ (C)(→ 27' st. 10: アンゲェレ) 5: マッカ |
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FW | 79: セメド(→ 27' st. 20: ダ・グラカ) |
ブランビッラ監督は 4-2-3-1 を選択。ミッドウィークに開催された第15節トゥリス戦の後半にプレーをした選手がスタメンの中心となって試合に臨みます。
先手を取ったのはユベントス。10分にジェッラが右サイドに展開すると、クドリッジが持ち上がって右足でグラウンダーのクロス。これを走り込んだセメドが左足で合わせて先制に成功する。
ユベントスは15分に同じ形から今度はジェッラがクドリッジのクロスに合わせたが、シュートは枠のわずかに左を通過して追加点とはならず。
対するターラントは15分と28分に右サイドを突破して決定機を手にするも、前者はシュート精度を欠き、後者はチティの懸命の戻りに阻まれてチャンスを逸してしまう。
すると、35分にユベントスはジェッラが放った強烈なシュートのブロックから生じたルーズボールを最後はマッカが豪快に蹴り込んで2点目を奪取。リードを2点差に広げて前半を折り返す。
まずは1点を返したいターラントはセットプレーでの高さ勝負に突破口を見出そうとするも、守備陣系が整備されつつあるユベントスのブロックを簡単には攻略できず。
それでも、ターラントは70分にマテラのロングシュートが右ポストを叩くとファッブロがこぼれ球に詰めたが GK ダッファラの好守に阻まれて1点が遠い展開が続く。
しかし、78分に右 CK からスペランツァがボレーで合わせて GK ダッファラの牙城を崩すことに成功。2-1 と1点差に詰め寄って同点の機会を伺う。
ユベントスは直後の81分にクドリッジがチーム3点目の機会を手にするも決め切れず。一方のターラントも87分に惜しいクロスを供給はしたが、GK ダッファラにシュートセーブまで強いることはできず。
結局、2-1 のままで試合終了のホイッスル。逃げ切りに成功したユベントスがシーズン2勝目を手にした。
なお、ブランビッラ監督は試合後に次のようにコメントしています。
マッシモ・ブランビッラ監督:
「クロトーネ戦と水曜日のトゥリス戦からの改善を継続した良い前半でした。素早いアプローチでしたし、2-0 に値しました。
私達はボールを動かさなければなりません。その準備を試合に向けてしましたし、そうすることでチャンスを作り出すことができたのです。
後半の最後はペースが落ちました。1週間で3試合目だったのですから、試合が進むほど明瞭さが損なわれるのは普通のことでしょう。
ターラントは1点を取り返してから試合に戻って来ましたが、私達は勝利に値する試合コントロールをしました。この勝利は私達が逃していたものであり、自信を与えてくれるでしょう。
成長する余地は大いに存在していますし、この成功が成長をより後押ししてくれるはずです」
意図的に “擬似カウンター” を発動して決定機に結び付けられたことが成長の証でしょう。セットプレーなどでのクロス対応に安定感が増したこともプラス材料です。
チームにとっての最大の収穫は(今夏の移籍市場でサンダーランドから獲得した21歳の)セメド選手に初得点が生まれたこと。
“得点が期待される CF” が「チームに勝点をもたらすゴールを決めた」のですから、チームが試合に向けて準備をしていた『戦術の効果』が証明されたことにもなります。
経験値の少ない若い選手が多いBチームは「成長軌道に乗れるか」でチーム成績が大きく左右されるため、成長を実感できるパフォーマンスを監督交代から間もない時期に示せたことは大きいと思われます。
Bチームの次戦は12月8日(日)に予定されている 2024/25 セリエC第18節カヴェーゼ戦です。
ブランビッラ監督の復帰から継続している方向性を維持し、難しいイタリア南部でのアウェイ戦で勝点を持ち帰ることができるのかに注目です。