ユベントスは公式サイト上でコープマイネルス選手がグラン・ガラ・デル・カルチョでベストイレブンに選出されたと発表いたしました。
ただ、その前日に『スカイ・イタリア』のカルチョクラブで “今季のパフォーマンス” が俎上に載せられており、ユベントスとしては手放しに称賛できない現実に直面しています。
『スカイ・イタリア』のカルチョクラブでの討論で解説陣がコープマイネルス選手に対して言及した主な内容は以下のとおりです。
- トップ下(=ロカテッリと相手 DF の間)でボールを受けれていない
- ボールは WG へと渡る
- WG 陣は頭を下げているのでコープマイネルスを見付けることはない
- アタランタでは味方がコープマイネルスのマーカーを外すための動きをしていたはず
- ユベントスではそうした動きがないのでコープマイネルスは決定的な仕事ができていない
- ダブルボランチを採用したアタランタは EL を制しており、コープマイネルスの復調はあり得る
コープマイネルス選手は「自らマーカーを外して決定的な仕事をする選手」ではなく「味方に自らのマーカーを引き剥がして貰うことで得たスペースと時間を活かして仕事をする選手」。
“そのための仕組み” が現在のユベントスでは未整備なのですから、コープマイネルス選手が低調なパフォーマンスに終始するのは必然と言えるでしょう。
ちなみに、コープマイネルス選手のパフォーマンスに厳しい指摘がされたのは今回が初めてではありません。
ミラン戦後にタッキナルディ氏が記者団に「怖いのはアタランタのパッケージ。ガスペリーニなしではベルガモの現象は再現されなかった」と言及していたからです。
“アタランタが用いていたパッケージ” をユベントス用にアレンジして導入すれば、コープマイネルス選手は輝きを取り戻すと期待できるでしょう。
ただ、コープマイネルス選手は “自らマーカーを外して決定的な仕事ができる選手としての報酬” をユベントスから得ている立場です。このジレンマをチアゴ・モッタ監督が解消できるのかも重要になるでしょう。
チームとパフォーマンスが上手く噛み合っていない状態のコープマイネルス選手がどのように現状打破を図るのかに注目です。