現地11月14日にユーロ2020予選第9節が行われ、コンディションが不安視されていたロナウド選手はリトアニア戦に先発出場し、ハットトリックの活躍で懸念を払拭しました。
「ひざにちょっとした痛みを抱えている」とサッリ監督が会見で言及したことにより、ロナウド選手のコンディションに注目が集まっていた中で現地14日(木)に行われたリトアニア戦に先発出場しました。
前半7分に自ら獲得した PK で先制すると22分と65分にもゴールを決めてハットトリックを達成。83分にお役御免で途中交代となりました。コンディションの不安を払拭するに十二分なパフォーマンスを見せており、状態が懸念されることはなくなったと言えるでしょう。
ただ、ユベントスやサッリ監督にとっては「厄介な状況」です。
前任のアッレグリ監督は「コンディションを整えるため」との理由でロナウド選手を温存していました。「選手の状態が良いとは言えない」とのニュアンスに取られることのないため、余計な火種が作られることはなかったと言えるでしょう。
しかし、サッリ監督は「選手の状態が良くない(から外す)」と発言し、波風を起こす結果となりました。ロナウド選手が今季は代表チームに参加しているため、マスコミ向けに発表する理由は昨季よりも作りやすい状況にありました。
余剰人員を抱えている今季のチーム内は “火薬庫” に近い状態です。また、ロナウド選手の注目度は他の所属選手全員を上回るレベルにあるのですから、クラブ側が迂闊な発言を自重する必要があります。
ロナウド選手を “ゴール・マシーン” として働かせることに一長一短があることは事実ですが、チャンピオンズリーグを獲得するには背に腹を変えられないことも事実です。ユベントスのフロント陣や監督・コーチ陣がどう判断するのかに注目です。