『トゥット・スポルト』によりますと、ユベントスが胸スポンサーを務める Jeep (ジープ)との間でスポンサー契約の見直し契約を行っており、スポンサー金額の大幅増が見込めそうとのことです。クラブ経営に大きな影響が出るだけに状況を見守る必要があるでしょう。
ユベントスの胸スポンサーを担当しているのは Jeep (ジープ)で、年間1700万ユーロのスポンサー料を得ていると推測されています。これはセリエAで2位の数字ですが、プレミア勢のトップ6と比較すると半分未満の水準でした。
そのため、ロナウド選手が加入したことを機にスポンサー契約の内容を見直したアディダス社に続き、Jeep との契約も同様に見直すことで動きが進んでいるとのこと。
なお、新契約では「年間5000万ユーロ」の水準にまで引き上げられると見られています。狙いは「アジア市場での Jeep の知名度向上(≒ 販売拡大)」と噂されており、今季のセリエAでユベントスの試合が「アジアで観戦やすい時間帯」に設定されていることからも伺える状況になっています。
ただ、必ずしも手放しで喜べない事情もあります。それは Jeep が FCA のブランドの1つであり、親会社が資金を回していることに変わりはないからです。
- EXOR (ジョン・エルカン会長)
- フェラーリ(ジョン・エルカン会長)
- FCA (フィアット・クライスラー: ジョン・エルカン会長)
- 500 (フィアット・チンクエチェント)
- Jeep (クライスラー)
- ユベントス(アンドレア・アニェッリ会長)
「ユベントスが Jeep の名前を宣伝し、FCA の売上アップに貢献する」という “仕事” をする限り、親会社である EXOR には広告宣伝費という形で資金を拠出する意味があります。
しかし、ユベントスの現フロント陣が推し進める拡大路線で生じた赤字補填の意味合いが強くなると、本末転倒になることは時間の問題です。スポンサー料のアップだけではカバーできない経営状況ですから、人件費の削減をスムーズに行えるのかにも注目です。