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ユベントスのクラブオフィスを親会社のエルカン会長が訪問、メディアが会談内容への推測を始める

 トゥット・スポルト』などによりますと、ユベントスの親会社である EXOR のジョン・エルカン会長がクラブオフィスのあるコンティナッサを訪問したとのことです。“何らかの議題” について話し合われたと言えるでしょう。

画像:トゥット・スポルトの一面(2021年4月30日付)
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 ユベントスの会長はアンドレア・アニェッリ氏ですが、アニェッリ会長と言えども「親会社の意向」に逆らうことはできません。

  • EXOR (会長:ジョン・エルカン)
    • ステランティス(会長:ジョン・エルカン)
      • FCAとプジョーの合併で誕生した自動車メーカー
      • ユベントスの胸スポンサー『Jeep』も傘下ブランド
    • フェラーリ(会長:ジョン・エルカン)
    • ユベントス(会長:アンドレア・アニェッリ)

 ジョン・エルカン氏は「ジャンニ・アニェッリ氏の孫」で、「ジャンニ氏の弟・ウンベルト氏の子供」であるアンドレア・アニェッリ会長とは従兄弟の関係にあたります。

 アニェッリ家の事業である『フィアット』はジョン・エルカン氏が仕切っており、資本関係からもアニェッリ会長はエルカン会長の意向を無視することはできないでしょう。

 

 このエルカン会長がユベントスのクラブオフィスを訪問し、アニェッリ会長らとの会談の場を持ったとのこと。エルカン会長は「年に 4〜5 回のペース」で顔を出しており、訪問や会談は珍しいことではありません。

 ただ、時期が時期だけに「会談の中身」が注目される状況となっているのです。

 EXOR の株主総会は5月27日に予定されており、(大幅な赤字を計上することが確実な)ユベントスに関する言及も行われることは不可避です。これは “EXOR の株主” から「赤字を垂れ流したままの企業に資金を投じるのか」との叱責を受けることは火を見るよりも明らかだからです。

 「ユベントスへの資金投入を引き上げる」という選択肢は採らないのですから、「『赤字の削減』と『戦力維持・向上』をどう両立させるのか」を示す必要があります。そのためのヒアリングだったことが現時点では濃厚と言えるでしょう。

 

 この会談がユベントスの今後にどのような影響を及ぼすことになるかにも注目です。