『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によりますと、U-21 欧州選手権第3節ベルギー戦に向けた戦術ミーティングにケーン選手とザニオーロ選手が遅刻し、両選手ともにベルギー戦の起用は見送られることになっていたとのことです。
現地22日に U-21 欧州選手権の第3節ベルギー戦を控えていたイタリア代表ですが、同部屋のケーン選手とザニオーロ選手が戦術ミーティングに遅刻。ディ・ビアージョ監督が「両選手の起用を見送る」との処分を下しました。
ザニオーロ選手は出場停止処分を受けていたのですが、ケーン選手はベルギー戦の前日会見に出席もしており、先発が濃厚でした。
試合は U-21 イタリア代表が 3-1 で勝利したものの、同組のスペイン代表が 5-0 でポーランドを下して首位通過を決定。イタリア代表は残るB組・C組の結果待ちとなっています。
チーム名 | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 勝点 | 得失 | |
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B-1 | ドイツ | 2 | 2 | 0 | 0 | 6 | +7 |
C-1 | ルーマニア | 2 | 2 | 0 | 0 | 6 | +5 |
A-1 | スペイン | 3 | 2 | 0 | 1 | 6 | +4 |
A-2 | イタリア | 3 | 2 | 0 | 1 | 6 | +3 |
C-2 | フランス | 2 | 2 | 0 | 0 | 6 | +2 |
B-2 | デンマーク | 2 | 1 | 0 | 1 | 3 | 0 |
B-3 | セルビア | 2 | 1 | 0 | 1 | 3 | 0 |
ただ、イタリア代表の勝ち抜けは厳しいでしょう。「グループ2位の最上位国」が決勝トーナメント進出権を手にしますが、最後に試合をするC組のルーマニアとフランスが共に勝点6で並んでいるからです。
両国が「引き分け」で同意すれば、決勝まで対戦することはありません。2位通過となるフランスがスペインと準決勝で当たることを許容するなら、“談合” は成立となるでしょう。
ちなみにケーン選手が規律違反で処分を受けるのは今回が初めてではありません。過去には今年の U-20 W杯に出場したスカマッカ選手とともに「代表追放処分」を受けた前科もあるからです。
ガゼッタ紙に「ベルギー戦での FLOP (= ワースト評価)」としてケーン選手とザニオーロ選手が選ばれましたが、グループ2位となったことへの責任を押し付けることは誤りと言えるでしょう。
なぜなら、第2節ポーランド戦に 0-1 で敗れたことが致命的だったからです。ケーン選手とザニオーロ選手に汚名返上の機会が今大会の中に訪れるのかに注目です。