『スカイ・イタリア』によりますと、去就が注目されているアヤックスのデ・リフト選手を獲得するためにユベントスが選手側の要求をほぼ受け入れる模様とのことです。ただ、移籍先は選手本人の意向次第となるでしょう。
■ 選手側の要求内容
『スカイ・イタリア』はデ・リフト選手側の要求内容として以下の3点を指摘しています。
- 移籍金:6500〜7000 万ユーロ(= アヤックス)
- 年俸:1200万ユーロ
- 1億5000万ユーロの契約解除条項
まず、デ・リフト選手の件で「クラブ間合意に達した」と様々なクラブを対象に報じられるのは「アヤックスが要求額以上の提示があれば移籍を容認しているから」でしょう。その結果、クラブ間では比較的合意に達しやすいと考えられます。
デ・リフト選手は「金銭」よりも「出場機会」を重要視しているとの発言をしていましたので、手元にあるオファーの精査を行っているものと思われます。
■ “高額すぎる” のが獲得の懸念材料
デ・リフト選手が CB の即戦力選手であることは疑いありません。ただ、獲得費用や年俸が “高額すぎる” のが懸念材料でしょう。
ユベントスがデ・リフト選手を獲得するなら、「カンセロ選手の放出」はおそらく不可避です。それにより5000万ユーロ超の移籍金が得られますし、バルザーリ選手(引退)やベナティア選手(退団)の年俸と合わせると1000万ユーロ弱の余裕が生まれるからです。
ただし、“右 SB の即戦力” を獲得することは困難になります。それが「デ・リフト選手獲得の要件」だからです。
また、イタリア代表の CB コンビがベンチを温めることになる可能性もあります。「サッリ監督の下で2年間のプレー経験を持つルガーニ選手」と「ロナウド選手に次ぐ高給取りのデ・リフト選手」が1番手になっても不思議ではないからです。
「チームバランス」を考えるなら、サッスオーロのデミラル選手を獲得する方が合理的です。ネームバリューではデ・リフト選手に劣るものの実力的には遜色ありませんし、移籍金や年俸は明らかにリーズナブルです。
「キエッリーニ選手と併用」という形で 2019/20 シーズンを迎えたとしても、不満分子になる可能性は低く、世代交代をスムーズに進めることができると考えられるからです。
ユベントスのフロント陣が補強ポイントであるセンターバックをどのように編成するのかに注目です。