イタリア・サッカー連盟の控訴裁判所は公式サイト上で「ミノ・ライオラ氏らの控訴を認め、処分を取り消す」と発表(= PDF)いたしました。これにより、少なくとも7月上旬までは代理人業務が全世界で可能となっています。

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ミノ・ライオラ氏はビジネスパートナーで甥のビンチェンツォ氏とともに FIGC から職務停止の処分を受けていました。これに対し、連盟控訴裁判所に提訴した処分取り消しが6月13日付で認められ、両者に対する処分は取り消しとなっています。
ただ、CAS (= スポーツ仲裁裁判所)が下す判決によっては再び職務停止となる可能性があります。したがって、予断が許されない状況は続くと言えるでしょう。
- FIGC の管轄:イタリア国内
- 5月: FIGC がライオラ氏に3ヶ月の職務停止処分を下す
- 6月13日:連盟控訴裁判所が処分取り消しの判断を下す
- FIFA の管轄:全世界(= イタリアを含む)
- 5月:FIGC のライオラ氏への処分対象を全世界に拡大
- 6月12日:CAS が「判断が出るまで処分を一時凍結にする」と仮判決
- 7月上旬:CAS が判断を示す予定
- FIFA の判断を支持:ライオラ氏の職務停止処分が全世界を対象に復活
- FIFA の判断を棄却:ライオラ氏の職務への影響はなし
FIGC が下した処分は連盟の控訴裁判所が「効力を取り消し」ました。そのため、CAS (= スポーツ仲裁裁判所)が7月上旬に出す判断待ちと言えるでしょう。
「イタリアで処分が取り消されているため、FIFA の処分は不当」との判断なら、ライオラ氏の代理人業務に対する影響は出ません。逆に「FIFA の判断を支持する」との判断が出ると、FIFA の管轄は FIGC (= イタリア)にも及ぶため、影響は避けられないと考えられます。
ユベントスとしてライオラ氏への処分は解除されている間に顧客であるケーン選手との契約更新をまとめ上げたいところです。ライオラ氏への処分がどのような形で決着するのかに注目です。