『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が「イグアインとマノラスをトレードすれば両クラブの利害が一致するのでは?」との興味深い記事を掲載していましたので内容を紹介いたします。実現する可能性はゼロではないと言えるでしょう。

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ガゼッタ紙の主張は「イグアインとマノラスを3600万ユーロでトレードすれば両チームに恩恵がある」というものです。なぜなら、ユベントスとローマは以下の事情を抱えているからです。
- ユベントス:
- イグアイン選手の処遇に頭を悩ましている
→ 3600万ユーロの減価償却を残す - バルザーリ選手が引退したため、CB の補強が急務
- イグアイン選手の処遇に頭を悩ましている
- ローマ:
- FFP の関係で6月までに4500万ユーロの売上高が必要
- マノラス選手には3600万ユーロの契約解除条項が存在
- CF のジェコ選手とシック選手に退団話が浮上している
トレードを行えば、両チームともに「(帳簿上は)3600万ユーロの売上高があった」と記載できます。獲得した選手は「契約年数に応じて減価償却が可能」ですから、財務上の数字は改善することになるでしょう。
イグアイン選手は年1800万ユーロの減価償却を2年分残しています。もし、マノラス選手とのトレードが成立し5年契約を締結すれば、年720万ユーロの減価償却が5年となるため、かなりの圧縮が期待できるからです。
ただ、トレードが実現するかは微妙なところです。人気銘柄であるマノラス選手が移籍市場に出ているなら、ユベントス以外のチームも獲得に乗り出すことが容易に想像できるからです。
ラウール・アルビオル選手が退団する可能性があるナポリは獲得に名乗りを上げることでしょう。また、マンチェスター・ユナイテッドなどのプレミア勢も興味を示すはずです。
したがって、“ユベントスの思惑どおりのトレード” が成立する可能性は低いと考えられます。イグアイン選手の高給をローマが負担することは非現実的ですので、憶測で終わることになると思われます。