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セリエA、シーズン開幕前に移籍市場が閉まる現行制度をわずか1年で撤回すると発表

 イタリア・サッカー連盟は公式サイト上で現地5月16日に行われた評議会の内容を発表いたしました。なお、連盟のガブリエレ・グラビーナ会長が「夏の移籍市場は9月2日まで」と発言しており、シーズン開幕前に市場が閉まる現行制度は1年で撤回となります。

画像:評議会の後に記者会見を行うグランビーナFIGC会長

 

 

■ 現行の「セリエAの開幕前に移籍市場が閉まる」方式は1年で撤回

 セリエAの移籍市場は 2018/19 シーズンからイングランド・プレミアリーグと同様に「開幕前に閉まる」というものに変更されていました。

 ただ、対象が「イタリア国内」だったため、セリエAだけでなくセリエBなどの下部リーグにも余波が波及。(FIGC の票田である下部リーグからの)反発を受けたことで、移籍市場は他の主要リーグと同じ期間に戻すとグラビーナ連盟会長が公言しました。

  • 2019/20 夏の移籍市場:2019年7月1日〜9月2日
  • 2019/20 冬の移籍市場:2020年1月2日〜1月31日

 イタリアの移籍市場は上述のように変更されたため、思わぬ形で恩恵を受けた人物がいることを見落とすべきではないと言えるでしょう。

 

■ 代理人ミーノ・ライオラ(と彼の顧客選手)は「9月2日までの移籍市場」による最大の利益享受者

 大物代理人の1人であるミーノ・ライオラ氏は5月8日に FIGC から「3ヶ月の職務停止処分」を受け、FIFA が処分対象を全世界に拡大したことで8月8日まで代理人業務は全くできない状況となっています。

 昨年の移籍期間だと8月中旬に移籍市場が閉まるため、ライオラ氏に与えられた交渉期間は1週間程度でした。そのため、顧客である U-20 イタリア代表に選出されているスキャマッカ選手やピナモンティ選手などの所属先を探す時間はとても足りそうになかったと言えるでしょう。

 しかし、イタリアの移籍市場が「9月2日まで」となったことで実質的に1ヶ月の活動期間を得たのです。

 武者修行に出る若手有望株選手の去就は土壇場まで決まらないケースも多い訳ですから、ライオラ氏と彼の顧客選手は「移籍期間の前倒しが終わったことの恩恵」を最も受けることになるでしょう。

 

 ユベントスの場合は「アッレグリ監督の去就問題」を片付けることが最優先です。2019/20 シーズンを率いる指揮官を明確した上で、ユベントスのフロント陣がどのように移籍市場で振る舞うのかに注目です。