『トゥット・スポルト』によりますと、不安定な守備を露呈したシーズンとなったジョアン・カンセロ選手に対し、マンチェスターの2チームが獲得に興味を示しているとのことです。基本的に放出はないと思われますが、提示される移籍金次第とも言えるでしょう。
カンセロ選手はバレンシアからユベントスが4000万ユーロで獲得し、今季でセリエAは2シーズン目です。評価としては「前半戦は持ち味である攻撃面が光ったものの、後半戦は守備の荒さを狙われて調子を崩した」が適切と言えるでしょう。
守備面でのスタッツはデ・シリオ選手の方が良く、コッパ・イタリアのアタランタ戦やチャンピオンズリーグのアヤックス戦(ファーストレグ)では致命的な守備のミスが印象を悪くしました。
そのため、「苦手な守備」ではなく、「得意の攻撃参加」に評価の重きを置いているマンチェスターの2チームが獲得に関心を示しているとの報道が出たのだと考えられます。
可能性としてはユナイテッドの方が高いでしょう。ヤング選手やバレンシア選手は30歳を超えており、若返りの必要性があるからです。
シティは「(昨年からの懸念事項である)左 SB の補強はしない」とグアルディオラ監督が述べているため、獲得に本腰を入れるのかは不透明です。
また、ユベントスも放出リストには載せていないと思われます。移籍を認める場合は 6000〜7000 万ユーロ超のオファーが届いた場合に限られるでしょう。
選手自身も「課題は守備」と認めています。「相手がボールを持っている時のデュエル」をユベントスで改善できると考えているなら、移籍を希望する確率は下がるでしょう。したがって、選手の意向が大きな比重を占めていると考えられます。
資金力のあるプレミア勢からの関心が伝えられたカンセロ選手の去就騒動がどのような形で収束するのかに注目です。