アトレティコ・マドリードにアウェイで 2-0 で敗れたことを受け、ユベントスで監督交代の可能性が高まっていると『トゥット・スポルト』などが報じました。ジダン監督が誕生する可能性は以前よりも高くなっていると言えるでしょう。
カップ戦で安定した成績を残しているアッレグリ監督ですが、その手腕に陰りが出ていると言うことができます。
アッレグリ監督は就任した 2014/15 シーズンからの3シーズンで残した結果は特筆すべき点です。チャンピオンズリーグの決勝ラウンドで敗れたのは決勝戦の2度のみ。2015/16 シーズンのバイエルン戦は延長戦の末に力尽きました。
成績からは「先行逃げ切り型のチーム」と言えるでしょう。しかし、昨シーズン(= 2017/18 シーズン)以降は状況が思わしくありません。
決勝ラウンドで戦ったファーストレグの3試合はいずれもビハインドで終えている(= 先行することができてない)のです。これは「試合へのアプローチに問題がある」と言わざるを得ないでしょう。
現在のサッカーは「自分たちがボールを保持して守る」か「スペースを徹底的に消して守る」かのどちらかをはっきりさせることが重要です。
前者はレアル、バルサ、シティといったポゼッション型のチームが代表例で、後者の象徴はアトレティコです。ユベントスの現状は「帯に短し襷に長し」となっており、今季はその傾向が強くなっています。
現在はフリーのジダン氏を新監督に招聘し、『守備の権化』からレアル・マドリードやバルセロナに代表される『ポゼッションおよび攻撃重視型』に変化することも “あり” です。ただ、その場合は「クラブの文化」に手を付けることになるため、会長案件となるでしょう。
ティフォージからの人気が高いジダン監督が就任となれば、それを理由に『ポゼッション型』に変更するだけの理由ができます。ユベントスのフロント陣がチャンピオンズリーグの結果を踏まえてどのような判断を下すのかに注目です。