今季限りでアッレグリ監督の退任が現実味を帯びているユベントスがマンチェスター・シティのグアルディオラ監督を後任者にすることを夢見ているのではないかと『メディアセット』が報じています。ただ、ハードルは高いだけに本命とは言えないでしょう。
アッレグリ監督の去就ですが、3月18日から代表戦ウィークで決定的になるでしょう。12日のアトレティコ戦でチャンピオンズリーグからの敗退が決定していれば、「今季限りでの退任」が発表されても不思議ではないからです。
この場合、「後任者選び」が本格化することは既定路線です。
現状はフリーでユベントス OB でもあるジネディーヌ・ジダン氏が本命と言えるでしょう。グアルディオラ監督も可能性はゼロではありませんが、招聘するにはハードルが高いと言わざるを得ない状況です。
- ポジティブ要素:
- イタリアでグアルディオラ監督の年俸を支払える
- ポゼッション志向の攻撃型チームが作れる
- ネガティブ要素:
- ロナウド獲得に多くの資金を費やしてしまった
- 志向するサッカースタイルに合わない選手の処遇
- DF はハイライン&足元の技術が必須
- ライオラ氏が代理人を務める選手(= マテュイディ、ケーン)
- クラシカルな CF(= マンジュキッチ)
グアルディオラ監督は「いずれはイタリアでも指揮をする」と思われます。その際、グアルディオラ監督の給与水準を満たせるのはユベントスだけと言えるでしょう。
ただ、ロナウド選手の獲得に多額の資金を費やしてしまったことに加え、グアルディオラ監督とは合わない選手の処遇を解決する必要があるのです。
特に、アッレグリ監督が重宝するマテュイディ選手やマンジュキッチ選手が対象になるのですから、簡単なことではないと考えられます。
ユベントスがグアルディオラ監督の就任を夢見ることは自由ですが、マンチェスター・シティとは2021年までの契約を有しています。そのため、グアルディオラ監督が「シティでやり尽くした」と考えない限り、監督就任が現実味を帯びることはないでしょう。
ジダン監督がアッレグリ監督の後任者本命で、グアルディオラ監督は「次の次」と言えるでしょう。ユベントスがどのような決断をするのかに注目です。