ドイツ・ハンブルクに本拠地を置く『スタティスタ』が欧州5大リーグのファンに対する調査・分析を行い、セリエAも対象になっていましたので、概要を紹介いたします。
調査により、ユベントスは「最も関心を持たれるチーム(= 49%)」であり、「最もお気に入り・ファン(= 39%)」であることが明らかになりました。
これは他のクラブを大きく引き離していることが特徴と言えるでしょう。他のセリエA勢は『好き』という項目を上乗せしても、ナポリの 37% が最大の数値だからです。
逆に「嫌い・好きではない」と答える “アンチ” ですが、ユベントスは 38% と高い数字を記録しています。その一方で、ユベントスに中立的な立場を採る人の割合が 12% と少なく、ユベントスは「好きか嫌いかがはっきり分かれるクラブ」と言えるでしょう。
この調査で意外だったのは「インテルを嫌い・好きではない」と答えた人の割合(= 40%)がユベントスよりも多いことです。ミランの割合が(= 32%)ですから、8ポイントが差があることは「意外な結果」と言えるはずです。
ユベンティーノとミラスニタは「インテルは嫌いです」と回答する割合が高いと考えられますが、その分だけでは 40% もネガティブ票が集まることはないと思われます。
ユベントスとしてはイタリア国内で「新しいファン」を掘り起こす余地がほとんど残されていません。(好きか嫌いかがはっきり分かれているため)
そのため、イタリア国外に目を向けるのは自然な流れと言えるでしょう。
『イタリアで最も愛されたクラブ』という肩書きは良いセールスポイントになります。ユベントスのフロント陣がこうしたデータをどのように活用し、クラブを成長させていくのかに注目です。