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「デ・ラウレンティス、この街から失せろ!」とナポリのティフォージが怒りのバナーを張り出す

 メディアセット』によりますと、ナポリのティフォージがデ・ラウレンティス会長に「この街から出て行け」とのバナーを掲示したとのことです。この状況が起きた原因を紹介することにしましょう。

画像:デ・ラウレンティス会長に対する抗議のバナー
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 クラブの経営方針に対し、サポーターが抗議をすることは時折発生します。ユベントスでは「ボヌッチ選手とカルダーラ選手の(実質的な)トレード」が批判の対象となりました。

 ナポリのデ・ラウレンティス会長がティフォージから批判された理由は「あるクラブの買収を行った」からです。

  1. ユーヴェのロナウド獲得に噛み付くも、ナポリの大型補強は行われず
  2. デ・ラウレンティス会長が(破産してセリエDに降格した)バーリを買収
  3. バーリの新会長として、「セリエA昇格を目指す」と宣言

 ジョルジーニョ選手を放出して、獲得した選手がファビアン・ルイス選手とシモーネ・ベルディ選手だけではティフォージは不満を溜め込むことになります。この状況で破産したバーリ(セリエB)を買収すれば、抗議活動が起きるのは当然と言えるでしょう。

 

 イタリアでも、同じオーナーを持つチームは同じコンペティションを戦うことはできません。これが可能なら、ユベントスのような資金力を持つクラブは『Bチーム』ではなく、『Bチームの役割を担うクラブ』を資金提供という形で作れていたからです。

 デ・ラウレンティス会長は「ルールを変えるために戦い続ける」と勇ましく宣言しましたが、八百長の温床になり得る状況を容認するようなルール改正が行われる見通しは絶望的です。

 そのため、現実的には「ナポリとバーリのどちらかを切らざるを得ない状況」です。デ・ラウレンティス会長はナポリが破産した2004年にチームを(底値で)買収しているため、ナポリを手放す方がビジネス的なリターンは大きい状態にあります。

 したがって、ナポリのティフォージから「(ナポリへの愛情が薄れた態度を示す)デ・ラウレンティスはナポリの街から出て行け」との抗議のバナーが掲示される事態を招くことになったと考えられます。

 

 バーリはナポリと同じイタリア南部の都市で、ナポリ人がライバル視する理由も理解できるものです。また、クラブの設立が1908年とナポリよりも古いことも怒りを呼んでいるのでしょう。

 「Bチームは不要」と主張するデ・ラウレンティス会長が自ら “国内の2チーム目” を獲得したのですから、言動と行動が一致していません。ナポリのフロント陣に対する批判はしばらく続くことになりそうです。