FIFA は公式サイト上で2024年3月5日時点における 2025 FIFA クラブW杯の出場可否を発表いたしました。イタリアでは「ナポリとラツィオが今月で敗退すればユベントスが出場する」とかなり直接的な言及がされています。
FIFA が言及している内容は過去記事で触れたものと同じです。
協会 | 出場決定 【残:CL王者1枠】 |
Leader 【残:3枠】 |
Runner-up |
---|---|---|---|
ENG | 王:チェルシー 王:マン・シティ |
CL王者で2枠を確保 (=ランキング枠での出場資格なし) |
|
ESP | 王:レアル | アトレティコ (62pts) |
バルセロナ (55pts) |
GER | バイエルン (100pts) | ドルトムント (67pts) |
ライプツィヒ (61pts) |
FRA | PSG (77pts) | X | X |
ITA | インテル (74pts) | ユベントス (47pts) |
ナポリ (41pts) |
POR | ポルト (66pts) ベンフィカ (52pts) |
X | X |
AUS | ザルツブルク (40pts) |
X |
ナポリは「チャンピオンズリーグのラウンド16でバルセロナを下して勝ち進む」しかクラブW杯に出場する術はないのですが、デ・ラウレンティス会長が「不正会計問題で出場を辞退したユベントスがクラブW杯に出場するのはおかしい」との “物言い” を敢行。
FIFA が「ナポリとラツィオは今月で敗退すれば出場資格なし」と返答する形となりました。
FIFA が『ナポリ側の要求』を突っぱねた理由は「ランキング選出枠に用いられるポイント付与方式が『FIFA による付与基準』に基づくもの」だからでしょう。
UEFA で用いられている『UEFA 係数』は「UEFA 主催大会」で獲得可能であり、CL・EL・ECLなど複数の大会でポイント獲得が可能です。
しかし、FIFA は「 “各大陸最高峰の大会” で獲得したポイント」のみが有効となる方式を採っています。
そのため、“ナポリと同じ41ポイントを持つミラン” はチャンピオンズリーグのグループ3位でヨーロッパリーグに回ったことでクラブW杯出場権争いからは脱落しました。
今季のチャンピオンズリーグに出場していないユベントスはクラブW杯の新規獲得ポイントは0。デ・ラウレンティス会長の文句は “ユベントスの獲得ポイントを上回れなかったチーム” に批判が向かないための詭弁と見なされるだけでしょう。
ナポリのクラブW杯出場権争いが混沌とした理由は「2022/23 シーズン準々決勝でミランに不覚を取ったから」です。順調に勝ち上がっていれば「イタリアからのランキング選出枠はインテルとナポリで決していた」と考えられるからです。