『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によりますと、ナポリのジュントーリ SD が「デ・ラウレンティス会長がクリバリに年俸600万ユーロの5年契約を提示している」と語ったと報じています。
この発言が事実であるなら、クリバリ選手はナポリ残留を決断すると思われます。ただ、契約延長を打診した時期によっては “一波乱” が起きることになるでしょう。
クリスティアーノ・ジュントーリ SD:
「クリバリへの公式オファーはありません。彼は私達にとって、クラブ、チーム、そして環境にとって大きな存在です。
クリバリとは話を毎日しています。会長は彼に年俸600万ユーロの5年契約という信じられない提示をし、それからクラブの経営陣入りも提案しています。
クラブにとっては大きな犠牲です。今年はティフォージと将来の持続可能性のためにコスト削減を行いました。現在の危機的状況下で大きな数字を確認するのは2倍の価値があります。
選手は時間をかけて熟慮するでしょう。私達は彼を待っています」
2023年夏に現行契約の満了を迎えるクリバリ選手にはデ・リフト選手の退団が現実味を帯びているユベントスなどが今夏での獲得に興味を示しています。
ユベントスなどがクリバリ選手に興味を示す理由は「契約延長の可能性が低かったから」でしょう。
ナポリは『(金融機関などから借り入れを行わない)健全経営』で運営しているため、「年俸水準を維持した契約延長の提示はない」と見られていました。だから、移籍や退団が有力視されていたのです。
デ・リフト選手の退団が現実味を帯び始めた時点で『クリバリ選手への契約延長オファー』がナポリから打診されていたのであれば、選手自身とナポリを説得する必要のあるユベントスは「撤退」を決断していたと考えられます。
実際には「このままではデ・リフトを売却したユベントスがクリバリを獲得する可能性が大」と判断したナポリがティフォージからの突き上げを回避するために『契約延長のオファー』を慌てて提示したのでしょう。
この条件ならクリバリ選手が今夏にユベントス移籍を熱望するメリットはほとんど失われます。しかし、ナポリは「移籍市場やチーム編成上に支障が出る」ことになります。
クリバリ選手を取り巻く状況がどのような結末を迎えるのかにも注目です。