若手育成の目的で始まろうとしている「Bチーム・プロジェクト」ですが、ユベントス以外のクラブからの登録申請がなく、大失敗に終わる可能性があると『ユーロスポーツ』など各メディアが報じています。
「若手選手にプレー機会を与える」との目的でレガ・プロ(= セリエC)にBチームの登録を認める動きがあり、連盟のコスタクルタ副会長も言及をしていました。
当初は複数のセリエAに所属するチームが申請すると見られていたのですが、現状で残っているのはユベントスだけとのこと。ミランはオーナーが交代したことで申請を取り下げたと報じられています。
サッカー連盟の上部組織に当たるオリンピック委員会のマラゴー会長も「優先事項と見なさなくなった」と伝えられているため、状況が極めて流動的であると言えるでしょう。
Bチーム・プロジェクトに反対する主な理由は「時期尚早」というものです。ただ、これは “表向きの理由” と言えるでしょう。なぜなら、Bチームの必要性は以前から指摘され、過去には動きも出ていたからです。
実際は「既得権益が脅かされるから」が本音だと考えられます。
BチームがセリエCに参入すると、セリエCのクラブは(セリエAに所属するチームの)若手有望株を借りることは絶望的です。また、セリエBのチームも「出場機会を確約しないなら貸さない」を足元を見られることになります。
実施時期に関係なく、発生する問題がある訳ですから、準備期間などを理由に反対が起きている可能性は低いと言えるでしょう。
そもそも論として、イタリアはセリエBで戦う予定だった3チームが破綻したため、セリエCの顔ぶれが正式に決定するのはセリエBの登録チームが完了してからになるはずです。
ユベントスのBチームはバーリ(経営破綻)を率いる予定だったマウロ・ジロネッリ氏が率いる予定と言われています。Bチームが産声を上げることができるのかに注目です。